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お茶を飲んだ後のうがい薬は効果減…上手な薬の飲み方は?
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.04.20 06:00 最終更新日:2018.04.20 08:31
日本人の3000万人が悩まされているといわれる頭痛。市販薬のCMで、いちばん目にするのも解熱鎮痛薬だろう。公園前薬局の薬剤師・堀美智子さんが注意点をこう語る。
「解熱鎮痛薬には、鎮痛剤だけが配合されたものと、カフェインや催眠成分などが配合されたものがあります。市販薬のパッケージを見ると『ブロモバレリル尿素』『アリルイソプロピルアセチル尿素』などと書かれていることがあります。解熱鎮痛薬で『○○尿素』と書かれているのは、催眠成分です。
これを含む解熱鎮痛薬を、頭痛のため月に10日以上服用していると、使用過多による頭痛が起きる可能性があります。わずかな刺激でも頭の中で痛みを感じるようになり、痛み止めが手放せなくなってしまいます。頭痛のために服用する解熱鎮痛薬は、できるだけ鎮痛成分だけのものにしましょう」
市販薬同士の飲み合わせだけでなく、市販薬と嗜好品の飲み合わせも注意したい。たとえば貧血用薬には鉄分が含まれているが、服用の30分前にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄分が反応して吸収が悪くなることがある。
影響は少ないといわれるが、ワイン、コーヒーなどは、薬の服用前後には控えたほうがいい。また禁煙補助剤のニコチン配合ガムは、口腔内が酸性になるとニコチン吸収率が低下してしまう。こちらも、コーヒーや炭酸飲料を摂取したあとは口腔内が酸性になるため、使用を避けるべきだ。
飲み薬ではないが、うがい薬に含まれるヨウ素は、ビタミンCと反応すると殺菌作用が失われる。レモン、お茶などビタミンCの豊富な食品をとった直後は、使用を避けることがいい。
飲むのなら、最大限の効果を得られる形で飲みたい。
(週刊FLASH 2018年3月27日・4月3日合併号)