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J-WAVEでニュース番組を作る男「時代への感性を豊かに」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.01 06:00 最終更新日:2018.05.01 06:00

J-WAVEでニュース番組を作る男「時代への感性を豊かに」

 

 米国の同時多発テロ直後、2001年10月にスタートした『JAM THE WORLD』。J-WAVEという局を、音楽オンリーのイメージから脱却させた、画期的なニュース番組だ。

 

 もちろん、ニュースやトークの合間にかかる音楽にも重点を置き、同局らしい雰囲気のなかで時事問題が扱われている。

 

 長く、曜日ごとのナビゲーターがニュースを取り上げるスタイルだったが、2017年秋に大胆なリニューアルがおこなわれ、アーティストのグローバーが月〜木曜を通してナビゲーターを務めるようになった。

 

 それまでナビゲーターだった津田大介、青木理、安田菜津紀、堀潤は、「ニューススーパーバイザー」の立場で引き続き、ニュース解説を担当している。稲葉俊行プロデューサーに話を聞いた。

 

「硬い話題を、どうやってJ-WAVEらしく打ち出すか、に気をつけています。ニュースを通して、時代がどう動いているのか、どこに向かっているのか、どうとらえればいいのかを考え、時代への感性を豊かにしてもらえれば」

 

 番組は夜7時にスタート。前半1時間はグローバー一人が進行を担当する。この日は、アメリカの高校生による銃規制デモについて、ニューヨーク在住のジャーナリスト・津山恵子氏に電話取材するなど、精力的にニュースを紹介していた。

 

「帰宅中の人が多い時間帯なので、マーケットの動向やキーワード解説など短いコーナーを組み合わせ、電車や車の中でも聴きやすい構成にしています」(稲葉プロデューサー・以下同)

 

 続く8時台は、ニューススーパーバイザーも参加。ゲストを迎えて話を聞き、ニュースについて考える。各スーパーバイザーは、それぞれの関心に沿ったテーマを取り上げることが多い。彼らの人選にも、局ならではの「音」に対するこだわりがあった。

 

「ジャーナリストとしての見識や独自の視点はもちろんのこと、トークのセンスがあり、さらに声質が魅力的だと思う方にお願いしています。曲が終わったあとに聞こえてくる声の質って、非常に重要なんですよ。ずっとうちの局を聴いている人が異質に感じないトーンで、知的でスマートさがないと」

 

 そんな番組に、特別に強い思いを寄せていたのが、ナビゲーターだったジャーナリストの故・竹田圭吾氏だ。病没する6日前の放送にまで出演するほど、番組に情熱を注いでいた。

 

「最後の放送にサポートで入った津田大介さんは、その姿勢に強い感銘を受けたそうです。同じように、スタッフみんなで竹田さんの遺志を引き継いでいきたいですね」
(週刊FLASH 2018年4月17日号)

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