現役外資系LCCのCA・エレナさん、大手航空会社のCA・miiさんは「国内路線であればLCCのほうがいい」との共通意見を述べる。
すでに激安といえるLCCだが、旅行作家の吉田友和さんが、さらにお得な方法を教えてくれた。
「なんと1円で、沖縄や北海道へ行けることもあります。LCC各社のメルマガに会員登録をすれば、セール情報が送られてきます。昨年1年間に開催されたセールを見ていると、各社とも金曜からスタートすることが圧倒的に多い。週末は要チェックです」
LCCの元CAで、グラドルの直井香さんは言う。
「春秋航空には、日本法人と中国法人があり、後者は中国人ツアー客が多い。にぎやかで旅行気分が盛り上がりますが、機内で眠れないことがあります(笑)。
また、多くのLCCは、親切に名前を呼び出したり待ってくれたりしません。出発時刻が来たら情け容赦なく飛んでいってしまいます。LCCはターミナルが遠いことも多いので、注意が必要です」(直井さん)
■海外は?
ジェットスター、ピーチ・アビエーション、春秋航空、バニラエアの4社は、国際線路線も持っている。海外に行くときも日本語が通じて安心だ。たとえばアジア旅行はいかがだろう。かつてバンコクに10年以上在住し、LCCでの出張も多いライター・室橋裕和氏が語る。
「台北、香港、バンコクを、私は推します。台湾の林森北路で日本語がわかるクラブのママと遊んだり、マカオのカジノで少額を賭けてみたり、タイの空気にリラックスしたり……。
いずれもLCCの競争が激しいため、時期を選べば1万円から2万円台で往復できます。週末旅行も可能ですし、心からリラックスできますよ」
取材当日も、タイにいた室橋さん。もちろんLCCを利用した。
「タイのLCC、ノックスクートで来ました。片道料金は1万8000円。20キロの荷物代などを含めても、合計2万2460円です」
接客は日本のLCCに軍配が上がるが、ほとんどの海外LCCには日本語サイトがある。前出・吉田さんもノックスクートをすすめる。
「座席選択料は960円かかりますが、脚を伸ばせる席に移動でき、本当に快適です」
LCCは “安かろう悪かろう” はもう過去の話。路線バス感覚で、世界中を飛び回ろう!
(週刊FLASH 2018年5月1日号)