ステーキチェーン「いきなり! ステーキ」の勢いが止まらない。
「デザートもコーヒーも出さず、来客が絶えないため、回転率が高い。結果としてさらに来客数が増えるのです」と運営会社広報。
事実、夕食時に郊外の大型店を訪れたときには、家族連れが大挙していたが、並んでもすぐに入店。ほとんど待たずに焼き上がる肉を一気に食らっては、食休みもせず店を後にしていた。
メインを注文すれば、サラダバーにライス、カレーも食べ放題の「ステーキけん」は、もっとも低価格のハンバーグステーキの原価が高い。
運営するエムグラントフードサービスの広報は、来店を促す「販促品としてとらえている」と語る。サラダバー単品680円より200円高いだけの価格設定は、たしかに破格だ。
【いきなり!ステーキ】原価率未公表
●リブロースステーキ
1グラム/6.9円(税別)
●ヒレステーキ
1グラム/9円(税別)
●CABサーロインステーキ
1グラム /8.2円(税別)
ランチの「CABワイルドステーキ」(200グラム1130円。ライス、サラダ、スープつき)が大人気。よりランクの高い肉も原価率は高い。上の3品も「原価は常識では考えられないほど高い。他店なら2倍以上の価格がつく」(同社広報)という。
【ステーキけん】原価率50%以上
●ハンバーグステーキ(サラダバー・ライス・カレー・スープ食べ放題つき) 880円(税別・ランチメニュー)
ハンバーグはランチ時で50%以上、ランチ以外の時間でも42%の高原価。つなぎ控えめの牛、豚の合挽きで、カットしたとたん肉汁が溢れ出す。サラダバーのフルーツもジューシーで甘い。そして、肉片と人参がゴロゴロ入った手作りカレーがなんといっても旨い!
(週刊FLASH 2018年5月22日号)