刺身や海鮮丼といった “花形メニュー” も好きだが、小さな食堂の飾らないメニューも楽しい。素朴でクセになる一皿を求め、全国の市場を旅してきたフォトグラファーが誘う“河岸グルメ”の世界!
●高松市中央卸売市場 おけいちゃん(香川)
「マグロ」、「アジ」といった具合に、常連さんたちがボソッと注文を通すと、別売りのご飯と味噌汁がちゃんと運ばれてくる。
お目当ての穴子天ぷら(320円)を塩で食べると、サクッという食感のあとに、上品な甘みが広がる。白味噌の味噌汁はほんのり甘く、魚のすり身が嬉しい。
昼前には86歳になるお母さんも駆けつけるそうだ。
写真/文・中田浩資
なかたひろし
1975年生まれ 徳島県出身 フォトグラファー。北京にて通信社で報道写真に携わったあと、会社員を経て2004年よりフリー。旅写真を中心に活動中
(週刊FLASH 2018年6月19日号)