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秘蔵カラー写真で見る「60年前の日本」鹿児島
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.30 11:00 最終更新日:2018.10.30 11:00
1956年3月、駐留米軍の軍属として初来日したJ・ウォーリー・ヒギンズ氏は、日本人女性と結婚後、国鉄の国際部の仕事を手伝うようになった。鉄道好きだったヒギンズ氏は、以後、趣味と実益を兼ねて日本中を旅し、当時貴重だったカラーフィルムで、鉄道写真を中心とした日本の風景を撮り続けた。
その貴重な写真を、順次公開していく。
鹿児島は、他の地方都市に比べると、旅行者への配慮が行き届いた街だという印象が強い。駅前の市電の終点には大きな地図があり、市電の経路や料金が表示されているなど、地元の交通や地理がわかりやすく説明されていたのが印象的だった。
1964年には、鹿児島と県内の屋久島を回る旅に出た。国鉄に勤めていたおかげで、珍しい路線の情報には事欠かず、また、行き方を親切に教えてくれる同僚にも恵まれていたので、当時としては行きにくいような場所にも思い切って出かけることができた。
高見馬場は鹿児島駅と谷山への線路の分岐点で、ポイント切り替えは、左のタワーの中から行われていた。現在も市内の交通の要衝。
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写真はJ・ウォーリー・ヒギンズ氏の新刊『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(光文社新書)から転載しました。半世紀以上の歳月を経て、なお色褪せない6000枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開します。
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