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治療効果の根拠なし「がん免疫療法」インチキ医院の見分け方ライフ・マネー 2018.12.10

 

 日本人の2人に1人は、がんを患う。ゆえに、自分と家族がまったくがんと無関係に生きるのは難しい。手術が難しく、抗がん剤が合わないがん患者は、藁をも掴む思いで、“最初だけは優しい”「免疫療法」に走る。

 

「この全国チェーンのクリニックのホームページを見る限り、経験豊富ながん治療のスペシャリストは見当たらない」

 

 

 そう指摘するのは、東大医学部附属病院でがん治療専門医として務め、現在は東京オンコロジーセンター代表の大場大医師だ。

 

「こちらの院長はもともと血管外科医ですが、がん診療について、どれほどの経験や業績をお持ちなのか不明です。

 

 実際、こういうクリニックには、一般の方からみて肩書や経歴からでは判断できない、素人同然の医師がたくさんスカウトされています。学歴だけある研究者の、就職先になっているのが実情です。」

 

 ネットで検索すると、「募集科目 免疫療法」という求人には「未経験の方でもしっかりと指導します」とある。年収は「1000万円以上」だ。「院長職募集」ですら、「未経験可」「年収1400万円〜1600万円」の文字が並ぶ。

 

 こうしたインチキクリニックをホームページで見極める方法はあるのか。日本医大武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之医師のアドバイスは、シンプルだ。

 

「まず『公的な健康保険でカバーされない自費診療』のクリニック。標準治療のような治療効果の根拠がなく、費用も高くなるわけです。

 

 2つめが『がんが治る、消える』と宣伝しているクリニック。『治る』とは書けないから『消える』としているところもあります。

 

 そして『患者の体験談』。確認するすべがないし、何千人分の厳密に管理されたデータでないと、有効だという根拠になりません。この3つに当てはまるクリニックを受診してはいけません」

 

 それでも、インチキ療法に騙されるケースは後を絶たない。卵巣がん体験者の会スマイリー代表の片木美穂さんのもとには、昨年1年で550件ほど、がん患者や家族からの相談が寄せられた。

 

「ずっと『がん免疫療法はインチキだ』と言い続けてきましたが、いまだに騙される人が多いのが実情です」

 

 がん患者がインチキ医療を受診する心理を片木さんはこう説明する。

 

「私は『主治医が患者をインチキ療法に向かわせている』と思っています。抗がん剤の副作用で吐き気に耐えかねている患者が主治医に訴えても『吐いていないからいいじゃないか』とか、容態のよくない患者に『もう見込みがない』とか平気で言う医師がいます。

 

 でも、インチキクリニックは患者に『優しい』んです。標準治療で見込みがないと言われた患者にも、そういうクリニックは『一緒に頑張りましょう』と言ってくれるんです。

 

 そういうときに、『副作用が少ない』『自分の免疫を培養するだけだから大丈夫』と言われたら、そっちに惹かれてしまうでしょうね」

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