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いくら食べても料金一緒「定額制飲食店」あんな店こんな店

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.10 16:00 最終更新日:2018.12.11 21:13

いくら食べても料金一緒「定額制飲食店」あんな店こんな店

大阪焼き三太北千住店の鈴木店主

 

 一方、月額1980円で、登録店の余剰食品を毎日2回まで受け取れ、現在は東京23区を中心に約138店が参加するサービスがある。実施しているのは、Reduce Go。

 

 たこ焼きを販売する「大阪やき三太北千住店」も加盟店の一軒だ。近所の小学生も気軽に立ち寄る人気店だが、店主の鈴木英雄さんは毎日平均40個出るロスに頭を悩ませてきた。

 

「原価計算で月額1万2000円は捨てている勘定です。このところタコも小麦も値上がりしてますし、うちのような小さな店にはかなりの金額。でも、今ではその半数はReduce Goを通じて引き取ってもらえるので、だいぶ助かってます」

 

 同店に10個入りのたこ焼き2パックを受け取りに来ていた、大学生の竹内さんはサービスを使い始めてまだ1カ月。

 

「ぼちぼち店が増えてきたので登録しました。加盟店の多い港区・渋谷区は家から遠いんですが、自転車で行動することが多いんで、昨日は赤坂のパブでサンドイッチを2つもらってきました」

 

 ロスになりそうだった食品なので単純比較できないが、三太のたこ焼きは10個590円。4回で元が取れる。移動の多い営業マンなら大いに活用できるサービスだろう。

 

 さらに、変わり種としてこんな飲食サービスも。

 

「半年間で3000円を支払い、30回以上の街コンに参加。1回100円で合コンした計算です」

 

 こう語るのは、介護職のMさん(27)。「200人以上の男性と出会えた」そうだ。恵比寿のバーでは、参加費が女性でも3000円という贅沢な街コンにも参加。肝心の恋は?

 

「こちらが気になった男性は、30回で5人ほど。そのうち2人と後日デートしたのですが、交際までは至らなかったです」

 

 使用期限が終わってしまったが、吉野家、ガスト、はなまるうどんの「3社合同定期券」を購入した人も多いだろう。300円出せば、80円(吉野家)、100円(ガスト)の割引や、天ぷらが1品無料になる券で、吉野家だけで50万枚の売り上げ目標を立てる力の入れようだった。

 

「サブスクリプション」は、この定期券のように、いまや日常のなかに溶け込んでいる。そして、たとえば野郎ラーメンとReduce Goを組み合わせれば、2万円足らずで外食三昧……といった、これまでは考えられなかった生活も可能になった。

 

 そのほかの代表的な定額制飲食サービスについて、以下の表にまとめたので、参照してほしい。

 


(週刊FLASH 2018年12月4日号)

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