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リクルート出身社長「捨てる神あれば拾う神あり」身をもって知るライフ・マネー 投稿日:2019.03.28 11:00

リクルート出身社長「捨てる神あれば拾う神あり」身をもって知る

 

 かつて、就職を控えた大学生の自宅や下宿先には、企業を紹介する分厚い「リクルートブック」が何冊も送られてきたものだった。

 

 それを始めたのは、リクルートの創業者、江副浩正氏である。下宿先に届いた本の巻末に「リクルート」とあるのを見て、「こういう就職活動の手伝いをしている会社があるのだと思い、入社試験を受けました」と話すのは、日高悦郎さんだ。

 

 

「入社してから48歳で辞めるまで、リクルート一筋。創業者の江副さんの影響をすごく受けました。同社には、『自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ』という社是があります。まさに、そういう空気がみなぎる会社でした。

 

 社員研修を何度か受け、好き勝手なことをやっているうちに磨かれていく。早く鍛えられるので、卒業していくのも早い。

 

 何万人という人が出入りしているなかで、定年まで勤めた営業畑の社員は数人だったと思います。競争風土を作るのがうまい会社で、優秀な女性社員が多かったのも特徴でした。女性を登用するのは江副さんの方針でした」

 

 リクルートの会社風土の中で、48歳での退職・独立は遅いほうだった。退職は、最大の転機となった。

 

「16年前にリクルートの部下たちが、一緒にやらせてくれませんかと言うので、求人を扱う会社を作りました」

 

 会社は順調に業績を伸ばしたが、2008年、リーマン・ショックが日本を襲った。

 

「ほとんどの企業が採用を停止。週に1500万円ほどあった売り上げが、170万円ぐらいになった。これでは、会社が維持できない。45人ぐらいいた社員が7人に。しんどかった。事務所も同じビル内の、それまでの半分以下の広さの部屋に移らざるを得なかった」

 

 ところが、捨てる神あれば拾う神あり。日高さんの親戚に、ジャニーズ事務所の関連会社の社長をやっていたリクルートの後輩がいた。

 

「自分の会社をもらってくれませんか?」と連絡が来た。嘘のような本当の話である。デザイナーや営業の社員、顧客などを譲り受け、商号を変え、新しい会社を作った。音楽関係のポスターやグッズの制作、イベントなどをおこなう仕事を始めた。

 

「現在も広告やキャンペーンなど、プロモーションの仕事をしています。また、クライアントのエールフランスやユナイテッド航空など、十数社の外資系航空会社の広告関係の仕事や、有名な歌手の写真集やグッズの制作などもしています」

 

 さらに2014年には新たに総合コンサルティング会社を設立した。

 

「リクルートを卒業したOBたちが、100社ぐらい会社を経営していますので、各社とパートナー契約を結びました。各社はマーケティング、広告などから子育ての講習に至るまで、いろいろな事業をおこなっている。

 

 それらをうまく結びつけて、中小企業の経営課題を解決していくことをひとつのテーマにしています。それぞれの社からいろいろな案件が持ち込まれますので、それを専門の会社に振り分けていくことをやっています」

 

 日高さんの出身地は、鹿児島県屋久島町。母校の屋久島高校の関東同窓会幹事長を務めており、2018年おこなわれた屋久島高校の70周年記念行事には、来賓として招かれた。屋久島への思いは、人一倍強い。

 

「今後は、屋久島でビジネスをやろうかと思っています。屋久島は、作家やカメラマンなど、全国各地から移住している人が多い。

 

 デザイナーは、パソコンさえあればどこででも仕事ができます。彼らを屋久島へ招いて、会社を作りたい。雇用を生み出すと同時に、興味を示した若者たちがデザイナーを志望するようになるとか、そういうことができればいいなと思っています。

 

 また、人が住んでいない大きな家を改築して、民宿もやってみたいですね」

 

 やがて、日高さんの第二の転機が訪れそうである。

 

 人口減少と少子高齢化は屋久島でも大きな問題だ。昔は2万人を超えていた人口が、いまは1万2000人強。仕事のない若者は、都会へ出ていってしまう。雇用の創出は、島の喫緊の課題だ。

 

 それに応えようとする日高さんを、縄文杉や緑の山々、満天の星の下で産卵をするウミガメ、青い海が呼んでいるかのようだ。

 

(週刊FLASH 2019年3月26日号)

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