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旅行はリュック派「吉田戦車」重さで筋肉と骨密度UPを狙う

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.11.13 11:00 最終更新日:2019.11.13 11:00

旅行はリュック派「吉田戦車」重さで筋肉と骨密度UPを狙う

 

 新幹線など長距離列車内で、年々増えている実感がある、キャリーバッグ、スーツケース類。あれは元々、海外旅行用の巨大なものがメインだった。

 

 だったのだが、ざっと20年ぐらい前から、2~3泊を想定した「国内旅行用」が増えはじめたような気がする。それでもまだそれは「ご婦人用」であった。大の男が小型のキャリーバッグを転がす姿は、まだまだ珍しかった。

 

 

 昔の出張ビジネスマンや旅行男は、何に荷物を入れていたか。古くは「寅さん」が持っているような四角い革の手さげ旅行カバンだっただろうし、『あしたのジョー』のジョーが肩からさげていたような「船員バッグ」の粋な男もいただろう。

 

 その後は長いこと、いわゆる「ボストンバッグ」が主流の時代が続いたと思う。でかいリュックサックのバックパッカーや、でかいダッフルバッグの遠征運動部っぽい姿はかろうじて健在だが、いまやボストンバッグは絶滅危惧種といってもいいのではないか。

 

 小型のキャリーバッグはどんどん進化し、軽量化が進み、重い荷物を持ち運ぶビジネスマンや、年配の旅行客が「あ、これ便利」と気づいてしまった。それと同時に、通路側座席でひざの前に置いて眠られ、窓側や真ん中の客がトイレに行きづらくなる状況もはっきりと増えた。

 

 私はというと、一瞬心が動いたことはあったが、まだリュック一択。妻は子供と二人用に、小型のキャリーバッグを使っている。

 

 ノートPCとiPad、バッテリー類、衣類などを入れると、それなりに重い。背中に背負えばましだが、前に回したり手に持ったりするとズッシリくる。重いが、それは運動不足の私にとって、ありがたい「負荷」だ、と思うことにしている。

 

 前にメインで使っていたのは、お気に入りのメーカー、グレゴリーの「デイアンドハーフパック」容量33リットル。好きなリュックなのだが、とにかくポケット類が少なく、小分け袋やバッグインバッグを駆使してしのいできた。

 

 最近導入したのが同じくグレゴリー「マイティーデイ」、税抜き2万4000円。定番の「デイパック」より4リットル増えて、30リットル。最大の変化は2気室なことで、衣類等は「下の段」に詰め込める。小さいポケットも「外3、中1+PCなど入れられるスリーブ」と大幅に増え、待ってましたという感じ。

 

 下に衣類をパンパンに入れても、機械類は上の段にそれなりに収まり、なんとかなっている。PC用の超軽量ショルダーとか、これと併用するカバンが欲しい気もするのだが、しばらくはこれでがんばろう。

 

 リュックを背負い、階段とエスカレーターがあれば階段を選ぶ。「これで筋肉がついて骨密度が上がれば、省エネと一石二鳥!」などというやせがまんも、できるうちが花だ。

 

よしだせんしゃ

マンガ家 1963年生まれ 岩手県出身 「ビッグコミックオリジナル」で『出かけ親』を連載中。妻はマンガ家・伊藤理佐さん。本連載の単行本『ごめん買っちゃった』(光文社)、『出かけ親 1』、最新刊『忍風! 肉とめし 3』(ともに小学館)が発売中!

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