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18年で資産が2倍に…一番簡単な「ほったらかし投資」入門
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.24 20:00 最終更新日:2019.12.24 20:00
わずかでもいい。まず始めることが大事だ。
「現在、貯金がほとんどないという人は、月々3000円(iDeCoなら最低投資額の5000円)の投資を続けながら、月収7.5カ月分の貯金を貯め、そこから投資額を引き上げましょう。
貯金の内訳は、使うための貯金=月収1.5カ月分と、おろさない貯金=月収6カ月分です。万一収入が途絶えても、当面生活できるようにするための “生活防衛資金” です」
月収7.5カ月分の貯金ができれば、余剰分は投資にまわす。
「現在の低金利では、銀行預金ではお金が増えるどころか、目減りしていきます。会社員で余裕があるなら、毎月、iDeCoとつみたてNISAに限界まで投資すべきです。上の表のように、3%で運用できれば20年で210万円の節税効果もあって、1845万円の老後資金が貯まります。
夫婦別々で口座を開設し、最大4口で運用することも可能です。iDeCoとつみたてNISAを組み合わせて投資すれば、“ほったらかし” で、500万円近い運用益を上げることも可能なんです」
横山氏は、楽天・全世界株式インデックスファンドに複数の銘柄を組み合わせ、18年間で投資額の倍のリターンを得ている。
「私の場合、先進国、米国、新興国のインデックスファンドを組み合わせて運用しています。すべて “ほったらかし” にしている長期投資で、現時点のトータルリターンは年7%ほど。1000万円の投資が2000万円になっている計算です。
運用益が非課税なので、元本が少しずつ大きくなる。利息が利息を生むわけで、時間がたてばたつほど、お金が増えていくのです。価格の上がり下がりに一喜一憂するのは、時間とエネルギーの無駄。勝手に増えてもらう気持ちで、取り組むべきです」
以下では、iDeCoとつみたてNISAの違いを解説する。まずは月々3000円でもいい。すぐに始めるべきだ。
【iDeCoとNISAは何が違う?】
●iDeCo/運用益は非課税、掛金は所得控除
60歳未満。掛金は全額、所得控除。運用益は全額非課税。受け取り時にも控除がある。年間の投資可能額は、自営業者81.6万円、専業主婦(主夫)27.6万円、会社員14.4万円~27.6万円、公務員14.4万円。
原則60歳まで売却、出金ができず、60歳から受け取るためには、10年以上の運用歴が必要。
●つみたてNISA/20年間、800万円まで運用益が非課税
20歳から投資可能で、年齢制限はなし。金融庁が認めた一定の条件を満たす投資信託の、積立購入しかできないが、年間40万円、最長20年間で合計800万円まで投資可能。
運用益は全額非課税。月々の最低投資額は金融機関によって異なるが、楽天証券なら100円から投資可能。いつでも売却、出金できる。
(週刊FLASH 2019年12月17日号)