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年会費は20万円も…メタル製クレジットカードで背伸びしたい
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.20 20:00 最終更新日:2020.01.20 20:00
新年は、ライフスタイルを見直すいい機会。せっかくだからクレジットカードも、見直してみてはいかがだろうか。2020年の人気カードの傾向と、サラリーマンが財布から出したときに「おっ」と思われるカードを、クレジットカードやポイントの達人・「ポイ探」代表の菊地崇仁さんに聞いた!
近年、人気を集めているのが、メタル(金属)製のカードだ。
「その火つけ役は、マスターカードの最上位クラスである『ワールドエリート』にランクされる、『ラグジュアリーカード』でした。チタン、ブラック、ゴールドの3階級があり、2016年11月に日本でサービスがスタートすると、『初のメタル製のカード』ということで、話題をさらいました。
ちなみに、このなかでもっとも年会費が高いのは、ブラックではなくゴールドカードです」(菊地さん、以下同)
そして2018年、アメックスの「プラチナ・カード」にも、メタル製カードが登場した。現在、日本で発行されているメタル製カードはこの2社のもののみだが、米アップルが2019年夏に発行を始めた「Apple Card」も、メタル製になっている。いずれ日本に上陸したら、チェックしたい。
今後、独特の高級感を持ったメタル製カードが、新たなステータスシンボルとなる可能性がある。
「韓国の『KONAインターナショナル』という企業が、メタル製カードの世界トップサプライヤーです。韓国では、すでにメタル製カードがかなり浸透していて、同社は現在、世界中でメタル製カードをセールスしているようです。
日本でも、話を聞いたカード会社が『おもしろいね』となれば、新しいメタル製カードが増えるかもしれません」
“見た目のカッコよさ” ばかりが注目されるメタル製カードだが、実際に使用してみるとどうなのか?
「じつは、使いづらい部分があります。自動券売機やATMなどにカードを入れると、飲み込まれて出てこなくなってしまうことがあるのです。
そのため、アメックスの『プラチナ・カード』では、メタル製のほかにセカンドカードとして、プラスチック製のカードも発行してくれます。一方の『ラグジュアリーカード』は、現状ではメタル製しか発行されません」
使いにくいと指摘されつつも、じつはアメックスの「プラチナ・カード」は、メタル製を発行して以降、カード利用率が急上昇しているという。
「まさに使い勝手ではなく、『人前で出したいカードかどうか』ということなんでしょう。人目を惹くメタル製カードは、使う側の『見せたい』という気持ちをくすぐるだけのインパクトがあります。今後、普及するポテンシャルを十分に持っています」
「一歩先を行ってる!」と思われたいなら、背伸びしてメタル製のカードを手に入れるのも一考だ。
【高級感あふれる「メタル製カード」】
●プラチナ・カード
年会費13万円(税別)。「下位のカードで使用実績を積み重ね、アメックス側からの招待を待つことで発行される」という姿勢を長く貫いてきたが、2019年にユーザーからの申し込みが可能となった。
メタルカードは券売機などでは使えないことが多いため、これまでと同じプラスチック製の「セカンドカード」がついてくる。
また、「プラチナ・カード」以上を持っていると、世界各地の空港にある専用ラウンジへ入場可能に。食事もアルコールも無料で楽しめる。
●ラグジュアリーカード
マスターカードの最上位「ワールドエリート」にランクされる、日本初のクレジットカード。チタン、ブラック、ゴールドの3階級について、年会費はそれぞれ5万円、10万円、20万円(税別)。
ゴールドを持っていると、TOHOシネマズで映画が月に3回、無料に。各地の国立美術館が、同伴者1名まで無料で入場できる。
(週刊FLASH 2020年1月21日号)