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本誌記者、門外不出「武蔵一族」の忍術を修行してみた

ライフ・マネー 投稿日:2016.06.26 17:00FLASH編集部

本誌記者、門外不出「武蔵一族」の忍術を修行してみた 

 

 幕末に徳川家に仕えながら、隠密組織を支配した忍者・柴田剛中。その門外不出の伝統を受け継ぐ子孫「武蔵一族」は、今も忍術修行に日々励んでいるという。

 

 やってきたのは東京・北区、山手線田端駅から徒歩5分にある「時代アカデミー」。大きな道場を想像していたが、意外にも印刷屋を改装したという小さなビルだ。

 

 出迎えてくれたのは「組頭」の習志野青龍窟さん。薄暗い道場で手刀を切り場を清めると、先祖に捧げる演武を披露してくれた。

 

 さっそく取り出したのは「くない」や「手裏剣」などなど。これらの武器は実際に使われていたのだ。さらに習志野氏、「使えるものはなんでも使う。石ころや箸だって投げて武器にします」と、実際に箸を投げて的に突き刺してみせた。すげ~。

 

「まきびしは千葉の印旛沼で拾ったヒシの実。このノコギリは、真ん中が膨らんでいて、壁を切るのにいいんです」と嬉しそうに紹介してくれる。

 

 ゴム製の手裏剣を投げる修業では、飛んだりしゃがんだり動きまわる習志野氏が標的。「思いきり投げていいですよ」と言われムキになって投げたが、ぜんぜん当たらない!

 

 刀の構え方の修業では、正しい姿勢をとれば思いきり押されてもびくともしないし、手品のように形勢逆転できることに驚いた。

 

 吹き矢、忍び特有の音を立てない歩き方など一通り学んだところで、最後は実践編。

 

 回転式隠し戸を通り、ターゲット(風船)を吹き矢で割り、敵の手裏剣を避けつつ戻るミッションだ。障害物を静かに飛び越え、すぐ矢を放つのが難しい。

 

「実生活でも、複数のタスクがあると混乱しますよね。思いもよらない状況でも心を落ち着かせて冷静に対処する。そんな精神を培うことも忍者修行のひとつなんです」

 

 この修業、誰でも参加でき、最近は外国人旅行客にも人気だとか。しかし、なぜ門外不出の忍術を今は一般人に公開しているのか?

 

「50年間は家伝を秘密にするよう伝わっていましたが、その50年目を迎え、文化を紹介するのも修行の一環ということで始めたのです」

 

 写写丸(本誌記者)も忍者の端くれ。覚えたての忍術が、張り込みにも役立つかな?

 

(週刊FLASH 2016年6月14日号)

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