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2物件で月プラス6000円…「マンション投資」の収支決算
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.25 20:00 最終更新日:2020.03.25 20:00
「長期的に安定した収入」「高利回り」「初期投資が少ない」「節税効果あり」……サラリーマン投資家、脱サラ投資家たちが、口々に語る「副業投資」のメリットは事実なのか。実態を明らかにすべく、「太陽光発電」の投資家を訪ねた。
太田弘さん(仮名、44)は大手家電量販店勤務。不動産投資を始めたのは35歳のときだ。
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「両親から『税金対策に』とすすめられ、浅草のワンルームマンションと日吉のファミリーマンションを、全額ローンで購入しました。
5年後、営業マンにすすめられ、浅草を手放し、別の物件に買い替え。売却物件の抵当権抹消や、ローンの事務処理費用、新規物件の売買手数料、登記費用などがあり、浅草の物件の収支はトントンでした」
現在保有するのは、浦和の駅近ながら築40年のワンルーム1室(購入価格1350万円)と、日吉の最寄駅から徒歩30分のファミリータイプ1室(同2937万円)である。
「全額借り入れです。35年ローンを組んで金利は2.7%。家賃収入は浦和が月7万円、日吉が12万円です。ローンの返済額はそれぞれ4万円と、8万9000円です」
管理費・修繕積立金と固定資産税の支出を加味して計算すると、浦和の物件の収益は月額1万3000円のプラス、日吉は7000円のマイナス。トータルは、月約6000円の黒字だ。
「どちらも前オーナーから賃借人を引き継いでおり、現在は空室による自腹や持ち出しはありません。ですが、不安はつねにあります。
とくに浦和の物件は築古なので、今後はリフォーム費用もかかります。そういったイレギュラーな持ち出しがあると、一気に収支が悪化するんですよね」
太田さんの年収は約480万円。月給は手取りで約26万円だ。
「マンションを持っていることで、税金関係の控除もありますし、自宅は親の持ち家なのでノーローン。車も持っていませんから、月に10万円で生活できます。残りはほとんど貯金していますから、いざとなればそこから補塡できると思っています。
それに、ローンが終われば、この2つの物件もいずれは自分のものになりますから」
そのとき、浦和の物件は築70年を超えているが……。
(週刊FLASH 2020年2月18日号)