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勘違いだらけの「体にいい食品」納豆は脳梗塞の予防薬と相性悪し

ライフ・マネー 投稿日:2020.03.30 20:00FLASH編集部

勘違いだらけの「体にいい食品」納豆は脳梗塞の予防薬と相性悪し

 

「納豆を毎日1パック食べると、死亡リスクが2割下がる」
 国立がん研究センターが、40代から70代の男女約9万人を対象に15年間にわたって調査した結果が反響を呼んでいる。おかげで、納豆売場を急遽拡充するスーパーも。

 

 新潟大学名誉教授の岡田正彦氏は、納豆の健康効果を認めながらも、こう釘を刺す。

 

 

「納豆には、脳梗塞の予防薬である『ワーファリン』の効果を弱める作用があります。『体にいいもの』が、害になることもあるのです」

 

 フーズ&ヘルス研究所代表の幕内秀夫氏は、昨今の健康食ブームを「情報過食症です」と断じる。管理栄養士として医療機関に約30年間勤務し、患者に食事を指導するなかで、「情報」に踊らされる人々を数多く見てきた。

 

「コーラなら子供に2リットルも飲ませない親が、スポーツドリンクなら平気で飲ませます。『健康』という枕詞がつくと、それだけで安心してしまうんです。納豆もそうですが、何かが健康にいいと聞くと、『それだけ食べていればいい』と考えるんですね。

 

 現代人は、『栄養』を学んだ結果、ご飯ではなく “糖質” を、肉ではなく “たんぱく質” を食べる、つまり “情報” を食べすぎている状態になりました。情報ばかりが氾濫していますが、食べ物とは本来『体によくも悪くもない』もの。だから、毎日食べられるんです」

 

「健康」をうたう食品を、全面的に信用してはいけないかもしれない――。

 


(週刊FLASH 2020年3月17日号)

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