いまアルバイト感覚で注目を集めているのが副業アプリだ。仕事の合間にはたしてそんなに簡単に稼げるのか? スマホ初心者の取材班が実際に試してみた。
まずは超初級といわれるアンケートサイト「マクロミル」にトライ。先方から送られてくるアンケートにひたすら答えるだけの楽勝“副業”だ。
プロフィルを登録して、いざ作業開始。「あなたの年収はいくらですか?」など、回答に思考力を必要とするものがないのはありがたい。1回あたりに取得できるのは3~30ポイント。
作業時間を計測してみたところ、1日3分だと1カ月500円稼げる計算。毎日満員電車でも作業可能なので、スキマ時間の有効活用には最適である。
次にやってみたのは「クラウドワークス」。いろんな仕事を斡旋してくれるという。サイトを開いてみると、HP作成やデザイン、ロゴ作成やアプリ開発など難しそうな職種がズラリ。
ちょっと尻込みしてしまったものの、「経験不問」のカテゴリーがあったので、そこから優しそうな作業を選択してみた。
発注元クライアントの指示のもと簡単な文章を制作するお仕事。「ですます調で」、「ネガティブな内容は厳禁」といった条件を満たしつつ、キーワードを織り込みながら文章を作っていく。
実際の作業時間1時間で1000円ゲット。これはお得だ。小さな仕事を積み重ねて評価を上げていくと、より効率のよい仕事を得ることができるという。
今度はフリマアプリ「メルカリ」に挑戦。手元にあった未開封のDVDをスマホカメラで撮影し、出品に至るまでものの3分。スマホ初心者でも対応可能なほど簡単な仕組みである。
数日後には買い手がついた。商品の発送には「メルカリ便」を使うと便利。メルカリが提携しているヤマト運輸の営業所へ持ち込むと、格安で送付できるうえ、出品者と購入者が互いの連絡先を交換することなく受け渡しができる。
昨年9月に始まったばかりのカーシェアサービス「エニカ」。このアプリを利用してマイカーを貸している40代サラリーマンのJさんに話を聞いてみた。
「一戸建てからマンションに引っ越したところ駐車場が月3万円。埋め合わせなくてはと思っていたときにエニカを知り、登録してみました」
それにしても、自分のクルマを見ず知らずの人に貸すのは怖くないのか? 「DeNAというプロ野球を運営する会社がやっている事業なので、安心感はありましたよ。実際に借りてくれた人もいい方ばかりでした」
実際にいくら稼いだの?
「今のところまだ月に1万円くらいです。エニカが広まって、もう少し利用者が増えてくれるといいですね」
どのサービスもボロ儲けとはいかないものの、ほとんど手間をかけずにお小遣いを稼ぐことが可能。怖がることなくスマホ副業の海に漕ぎ出してみよう。
(週刊FLASH 2016年3月1日号)