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55歳300人切りオヤジ、キャバクラで女の子を落とせるか(12)
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2016.12.18 20:00 最終更新日:2016.12.18 20:00
【これまで】
55歳で300人切りオヤジ、いま狙っているキャバ嬢は「えりこちゃん」と「みなきさん」である。いったいどっちと先に最後までたどり着けるのか。
えりこちゃんとは、先日2人カラオケでキスまで果たした。そして今日は、みなきさんと初めてのテニスである。その成果やいかに?
※
今日は待ちに待ったみなきさんとテニスだ。朝8時に起きて、以前使っていたラケットにピンクのグリップテープを巻いた。みなきさんが使うラケットだ。靴はワインカラーの線がはいったものを買った。気に入ってくれるといいが。
こうやって事前準備をしているだけでわくわくする。
「あ、しまった」
帽子を買うのを忘れていた。でもまぁ、市営の屋内コートだからいいか。「青空の下で汗かいて」と言ったものの、客商売だし、20歳を超えているので、日焼けを嫌がるのではないか。そう思い、屋内コートを予約したのが功を奏した。
自分のウエアは無難なナイキにしよう。よし、準備終了。あとは14時に駅に迎えにいくだけだ。ああ待ち遠しい。TVを見ながら時間をつぶして12時。TVの内容は覚えていない。少し早いが、渋滞もあるからと自分に言い聞かせて家を出る。1時間早く着いた。ああここからの1時間がまた長い。
「ひょっとして来ないかも」
時間があるといろいろ考えてしまう。友人からのラインにもビクッとなるので、本当に長く感じる。
「お!来た」
緊張してすぐには笑えなかったが、彼女の笑顔を見てなんとか笑えた。「いい天気だね」「そうだね」と車の助手席のドアあけ、彼女を誘導した。
事前に買っておいたお茶とお菓子を食べながらテニスコートへ。コートでは屋内ならではのポーンポーンと快適なボールを打つ音。準備体操して開始。
手でボールを投げて打たせた。「うまいよ」と褒めた。彼女は照れていた。じゃ次は、とラケットでボールを送る。「またまたうまい」と褒めた。
次はコートの端と端でロングで打ちあう。きゃっきゃっ言いながら時間が過ぎた。20分くらいでいったん休憩。
「テニスはどう」
「うん楽しい」
「きっと素質あるから楽しんだよ」
とにかく褒める。休憩が終わって「ちょっとここに立ってみて」と声をかけた。
「まず持ち方だけどグリップは……」
と自然に彼女の手を取り、握り方を教えた。白くてやわらかい。次に彼女の肩を両手で後ろから抱くように押さえ、ラケットの振り方を教えた。
このまま抱きつきたい思いでいっぱいだが、今日はスキンシップだけと自分をなだめた。オヤジが焦るとロクなことはない。
今度は腰のひねりだ。「ちょっとごめん。腰はこうやって回すんだ」と骨盤に触った。彼女の体の各部位を好きなように触れるのは幸せだ。だが、時間は無常にも過ぎ、あっという間に1時間たった。
「楽しかった」と彼女がいった。
「またやろうね」
「うん」
「ところで今日は、仕事は?」
「あるよ。6時から」
「ご飯食べて送っていくよ」
「ありがとう」
「じゃ、シャワー浴びようか……あれシャワーがない!」
民間のテニスコートには、通常シャワーは絶対についているが、公共機関の場合は、使用料が安いこともあり、ほとんどついていない。もちろんそんなことは承知の上だ。
「困ったなあ」
「え~」と彼女も困った顔。そこで一言。
「汗でベタベタだし、この近くにホテルがあるから、そこでシャワーだけ浴びよう。部屋の外で待ってるから」
「……」
「風邪引くので、とりあえず行くだけ行ってみよう」
ホテルに着いた。受付で、おっと会員カード出すところだった。危ない、危ない。今日は、はじめてという設定だった。以前もこの手で女の子を連れ込んだことがあるが、それは内緒だ。
部屋のドアのところで立ち止まり、「ここにいるから先にシャワー浴びてきて」と言った。
「部屋の中でいいよ」と言い、彼女はシャワーに行った。個室で2人という設定はカラオケボックスで練習済み。効果ありかな。
彼女がシャワーから出てきた。脱衣所が見えないところからテレビを見ていたので、「着替えが終わったら教えて」と言うと「わかった」との返事。
交代してシャワーを浴びた。シャワーだけ浴びてホテルを出て、イタ飯を食べてキャバクラに送った。絶対にここで手を出してはいけない。彼女はこれから仕事だし、約束は常に守ることが重要だ。
だが、2人だけでホテルで過ごすことに成功。第一段階はクリアだ。