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女子アナ横井弘海の『エンタメ時間』バレンタインデーの前に、自分にご褒美「サロン・デュ・ショコラ 2021」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.29 16:00 最終更新日:2021.01.29 16:00

女子アナ横井弘海の『エンタメ時間』バレンタインデーの前に、自分にご褒美「サロン・デュ・ショコラ 2021」

サロン・デュ・ショコラ入口

 

 19回目を迎える国内最大級のチョコレートのフェスティバル「~パリ発、チョコレートの祭典~ サロン・デュ・ショコラ東京 2021」が、伊勢丹新宿店本館で開催されています。

 

 2020年、コロナ禍でパリはじめ世界各地のサロン・デュ・ショコラは中止となりましたが、「チョコレート文化を作り続ける唯一無二のトップランナーとして認められているショコラのイベントの火を消したくない」「コロナ禍ではあるものの、フランスを中心とした世界のショコラティエやチョコレートメーカーとつながり、未来につながる意義がある」という関係者の熱意が開催を後押し。

 

 

 海外のシェフたちと現地で打ち合わせが出来ない状況下、サンプルを取り寄せてはオンライン会議を積み重ね、商品の精度向上に苦心しつつ、会場運営に万全を期して開幕にこぎつけたそうです。

 

 例年と異なり、会場が伊勢丹に戻り、面積が手狭になったぶん、パート1、パート2の2部制にして、会期を2月3日まで延長。入場は整理券による時間予約制に変わりました。ほとんどの海外のショコラティエは来日がかなわないので、彼らと仲よく記念写真を撮る楽しみはお預けです(日本人の有名ショコラティエは会場につめていました)。

 

 よいこともあります。入場が無料になり、予約制なので待ち時間もほとんどなし。パート1とパート2の内容はすべて入れ替えて、例年と遜色ないブランド数約120が集まっています。

 

 ここでしか手に入らないチョコレートもあり、私は年に一度のこの祭典を毎年楽しみにしています。パート1「TASTE OF CACAO~広がる、楽しむ、カカオの世界~」に続き、パート2「THE ARTISANS~最高峰ショコラティエの技~」も予約の取れた初日の午後一番に行ってきました。

 

 パート2では、ソーシャルディスタンスを取りつつ、にぎわいはほぼ例年どおり。頑張っている日本のショコラティエも多く、すべてのチョコレートを試したいし、会場で食べることのできるスイーツも魅力的ですが、まずダヴィッド・カピィ(David CAPY)の商品を買うため行列の最後尾につきました。フランス・ボルドーの名店で、毎年、本物のイチゴ以上にかわいくて手間のかかったフルーツショコラが大人気です。

 

 列にはチョコレートの紙袋をいくつも抱えていたり、「サロショ」のカタログを真剣に見ている女性たちが静かに並んでいました。

 

 ところが、並んでまもなく「申し訳ありません。サブレ・フランボワーズが売り切れました」と、係の人が知らせに来ると、「えーっ」と落胆の声があがりました。ダヴィッドさん自身が焼くサブレは、チョコレート同様、味も食感も特別。今回はフランボワーズ風味が登場するとオフィシャルムック本に書いてありましたが、皆さんも予習ずみだったようですね。

 

 気を取り直して、待つこと約20分。お目当てのフルーツショコラを無事ゲット! 今回はフランボワーズ味とイチゴ味のアソートで販売されています。

 

ダヴィッド・カピィのかわいすぎるチョコ

 

 その後はフィリップ・ベル(Philippe BEL)の列に並びました。2004年にM.O.F.ショコラティエを取得した大御所です。ご参考までに、M.O.F.は国家最優秀職人章のことで、フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人に授与されます。チョコレートはまぎれもなくフランスの文化そのものです。

 

人気のフィリップ・べル

 

 最近「ビーン・トゥー・バー」という言葉がはやっていますが、このベルさん、カカオ豆の焙煎からすべてを自家製にするというこだわりのショコラティエです。

 

 行列はダヴィッド・カピィより長く、チョコレートにたどり着くまで30分以上かかりました。でも、美味しいものが目の前に現れるとわかって待つ時間は、それほど苦痛ではありません。

 

 待っている間、人間ウオッチングも飽きません。自らはベルの列に並び、ご主人には老舗の「ベルナシオン」に並ぶよう指示している奥さんがいたり、数えきれないほど付箋を貼ったムック本に目を落としている男性がいたり。サロショの客の多くは女性ですし、バレンタインのチョコレートを探しに来る人もいるでしょうが、むしろ男女問わず、自分のためにチョコレートを探し、チョコレート文化を純粋に楽しんでいると感じます。

 

 伊勢丹新宿店でもバレンタイン催事は別にあり、2月5日から14日まで「スイーツコレクション2021」を開催するそうです。

 

カタログやムック本で研究する人も多い

 

 家に帰って、さっそくひと粒つまむと、口の中にほわっと幸せが広がりました。サロショのチョコレートはなんだか新鮮です。そして、ショコラティエそれぞれに世界観があるというか、奥深い。

 

 パート1の会場で「チョコレート検定公式テキスト」なる一冊の本が販売されていました。「この検定に合格すると何かいいことがあるのですか?」と聞いたら、店員さんが「うーん」とひとしきり考えた後、「チョコレートのことを人より少し詳しく知っていることを自慢できます」とにっこり。カカオの産地や製法による味わいの違いが今年ずいぶんフィーチャーされていましたが、チョコレートの味わい方は確かに勉強の余地がありそうです。

 

 ところで、サロショの今年のテーマは「つながりは、はじまり」でした。たったひと粒で幸せを感じさせてくれるチョコレートは独り占めするより、誰か大切な人と一緒に楽しみたい。今年はそんな思いをより強く感じます。

 

※「サロン・デュ・ショコラ2021」は東京の他、6都市で開催されています。会期、商品のラインナップが異なりますので、詳細は各店舗にお問い合わせください。
 札幌・丸井今井札幌本店/仙台・仙台三越/名古屋・名古屋栄三越/京都・ジェイアール京都伊勢丹/広島・広島三越/福岡・岩田屋本店

 

横井弘海(よこいひろみ)
 東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

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