紅白出るか？SMAPが心動かされたタモリの「よく頑張った」

――タモリさん、SМAPと紅白出場について話したんでしょうか？

「……」

　12月9日の早朝。都内の自宅からタクシーで外出したタモリ（71）は、本誌記者の問いかけにニヤリと意味深な笑顔を見せるだけだった。

　前日の8日、フジテレビの湾岸スタジオでは『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）の収録が昼からおこなわれた。

「タモリさんをゲストに迎えた19日放送の『ビストロSMAP』の収録でした。いつもより豪華な食材が用意され、収録後にメンバーは仲のいいスタッフと記念撮影した。この日で収録が最後になる可能性が高いので」（番組関係者）

　12月26日に『スマスマ』は最終回を迎える。5時間の放送時間を確保したものの、どのような形式になるかは未定だという。

「フジとしては、たとえ10分でも、1月の謝罪会見のような挨拶でいいから、生中継で出てほしいと希望している。だが、メンバー間の確執は深く、26日の最終回は、今月1日に収録した『世界に一つだけの花』の歌唱シーンと、総集編で終わってしまいそうだ」（フジテレビ関係者）

　現在、ファンのいちばんの願いは、SMAPの『NHK紅白歌合戦』への出場だ。「いまだに出るとも、出ないとも返事はない」（NHK関係者）という。いちばん消極的なのが香取慎吾（39）。だが、「8日の収録で紅白出場の可能性が出てきた」と語るのは、前出の番組関係者だ。

「『よく頑張った』。タモリさんはメンバーにそう言葉をかけた。収録の合間には、昔話で盛り上がっていました。香取はタモリさんの恩を再確認し、タモリさんのためなら、紅白に出てもいいと思ったのではないでしょうか」

　タモリとSMAPといえば、切っても切れない関係だ。『笑っていいとも！』の終了時に香取は「タモさんのことが好きなんです。この人のために頑張りたいと思えた初めての人でした」と、タモリへの思いを語っている。

「NHKは紅白のゲストに、タモリとマツコ・デラックスをすえた。これはSMAPを引っ張り出すため。タモリに出場を懇願されたら、香取は無下には断われない」（芸能プロ関係者）

　別の芸能プロ幹部はこう語る。

「昨年、タモリさんは紅白司会のオファーを頑なに断わった。今回に限って、出場を決意したのはSMAPへの特別な思い入れがあるからです。『SMAPがこのまま終わってはいけない』と思っている。有終の美を飾らせるため、ひと肌脱いだのです」

8日の収録で、タモリは「それじゃあ、またね」といつもの軽い感じでメンバーたちと別れたという。「紅白で会おう」。そんな思いがこめられていると5人は感じたのではないか。タモリの笑顔は「逆転出場」への自信か――。

（週刊FLASH 2016年12月27日号）