森屋さんはすぐさま、X氏にこのことを尋ねた。もちろんX氏は下着写真を売るといったリベンジポルノ行為を否定。
X氏は、本誌の取材にこう話す。
「僕自身も東宮社長に、どのような内容でフリーライターから連絡が来たのかを確認したい旨を伝えたのですが、東宮社長は『ちゃんと事務所に連絡が来ている。今後は弁護士とやり取りしてください』と言うだけでした。
A氏からは、事実確認せずに森屋さんに伝えたことは謝罪をされたのですが、『万が一本当だった場合は……』と疑いを晴らしてはくれませんでした。実際、そんな行為はしていないですし、僕自身も急にこんなことに巻き込まれて困っています」
森屋さんたちが話す内容について、本誌は関係者に事実確認をおこなった。
まず仲介役のA氏は、サン・オフィス所属前に彼女が聞かされていた “約束事” が反故にされたことは認めつつ、こう回答。
「契約締結時になると、なぜか契約書のその内容(契約解除などについて)が変わっていたという状況になっていたと思います。
そうした経緯やタレント契約について詳しい関係者からの助言もあり、私としても責任を感じていたので、退所の件をサン・オフィスにかけあってみると森屋さんには伝えました」
下着写真の流出については、「ライターからサン・オフィスに送られたメールが実際に存在していますし、その内容も具体的であるため、事実無根ではない可能性が高いと考えております」と回答した。
サン・オフィスの東宮社長は、本誌の事実確認に対して、このように回答した。
「第三者に詳しい契約内容はお伝えできません。A氏がどう話していたかはわかりませんが、森屋との契約には中途解約はできない条項があります。SNS運営についても契約書で取り決めております。
お披露目会をグループ加入の約1カ月半後にセッティングし、それを延期した事実はございます。原因は森屋のダンスの練習不足です。ダンス指導者がいないということはありえません。強い口調や脅迫めいた言葉でダンスの練習を課した事実はありません。
フリーライターからの連絡については、A氏が事実と異なる説明をしたことによって、さまざまなトラブルが生じました。森屋から内容は事実無根と聞きましたので、それを踏まえて然るべき対応をすることを考えておりました」
では、森屋さんの「そもそもタレコミが存在するのか?」という疑念についてはどうなのか――。
その事実を確認するため、東宮社長にフリーライターの連絡先を尋ねたが「弁護士から連絡先は開示するなとの指示を受けております」と提供は拒否された。
事務所に送られたとされるメールについては、東宮社長に提供をお願いすると、スクリーンショット画像と内容が送られてきた。
しかし、送られた画像は文面が読み取るのがやっとなほどの低画質のものだったため、再度、鮮明に文章が読み取れる画像の送付をお願いしたが、「弁護士からのアドバイス」として拒否された。
ただ、メール内容についてはコピー&ペーストしたと思われるものも、テキスト形式で送られてきていた。
そのなかで、フリーライターは過去にある女性週刊誌で自身の記事が掲載されたと記載している。その女性週刊誌に対して、この人物の在籍ならびに過去の業務上の取引があるかを尋ねたが、「いずれもない」という回答だった。
また、森屋さん自身も本誌が確認する前に、この女性週刊誌の編集部に、記事掲載について問い合わせをしていたが、その際もそういった事実は否定されたという経緯があった。
あらためて、森屋さんはこう話す。
「東宮社長は練習不足と言いますが、事務所にスタジオがなく、レンタルのレッスン場を用意してもらったのが、わずか2日で計2時間半のみ。それ以外はほかのメンバーの体調不良によって、自主練をお願いされていました。
ダンス指導者がいるとも言っていますが、それはグループの先輩メンバーのことでしょうか。その方もダンスのフリを完全に覚えているわけではなく、私と一緒に動画を見ながら練習していたんです。
東宮社長は強い口調は使っていないと言っていますが、自主練の期間中に『今、電話でれる?』とメッセージが来て、電話上で『今のままだと(グループに)入れないから』と言われました。この練習環境で言われても……と感じました」
森屋さんは現在、うつ病と診断され、芸能活動を休止している。そんななかでも、また不安な出来事が起きたという。
「FLASHさんがサン・オフィスに取材質問状を送った夜に、私のSNSアカウントに1件のフォローがあったんです。そこには私とXさんが親密な関係にあることを綴った投稿がありました。このことを知っているのはA氏かサン・オフィス関係者だけだと思うんですが……」(同前)
サン・オフィスのホームページには「布施博」の名で、このようなメッセージが添えられている。
《みなさんひとりひとりの個性と向き合い、その個性をさらに高みに乗せるためのサポートを行います。講師陣の熱意は、他の養成所には負けません。
演技などの指導のみならず、芸能界で活躍するために必要なことはもちろん、人間として、社会人として身につけなければいけないことも、しっかりと教えています》
そのサポートは本当に正しかったのか。一人の少女が社会の闇を感じながら、いま過ごしている。
( SmartFLASH )