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女子アナ日下千帆の「美女は友達」沖縄の子供を救う聖母

芸能・女子アナ 投稿日:2019.07.22 16:00FLASH編集部

女子アナ日下千帆の「美女は友達」沖縄の子供を救う聖母

左が日下アナ、右が砂川さん

 

 テレビで見る憧れの女子アナは、いったいどのような交友関係を持っているのか。話を聞いてみると、それはそれはバラエティに富んだ友達に囲まれていた。元テレ朝の日下千帆アナが贈る、麗しすぎる美女たちとの交遊録!

 今回ご紹介するのは、少し垂れた目じりが昭和のアイドル・石野真子さんを彷彿とさせる、砂川和美さんです。2014年から沖縄で一般社団法人「子どもフードバンクKFB」を立ち上げ、代表を務めていらっしゃいます。

 

 

 砂川さんは、優しい笑顔と品のある柔らかな話し方をされますが、はっきりとした強い意志も伺えます。これまで砂川さんとはお友達のお友達という関係でした。

 

 以前より、沖縄に家庭環境が複雑な子供たちを支援している素敵な女性がいらっしゃる、と噂で聞いておりましたが、今回念願かない、初めてお会いする運びとなりました。

 

 砂川さんが沖縄市銀天街に「子どもフードバンク」を始めたきっかけは、2014年7月、ふと目にした新聞記事でした。

 

「休み明けに痩せている子供が急増している――」

 

 今年6月に公表された沖縄県の子ども貧困率は25.0%でした。4人に1人の子供が経済的に困窮しているのです。

 

「摂れる食事が、学校給食の1日1食のみという子供たちが、地域にたくさんいることを初めて知り、衝撃を受けました。家庭の事情で授業に出席できない子供も、給食の時間だけ登校し、廊下でぽつんと立って食事が配られるのを待っているなんて、悲しくないですか」

 

 このお話を伺って、私も今すぐにこの情報を発信しなければならないと焦りを覚えました。その理由は、まもなく夏休みが始まるから。経済的に余裕のない家庭の子供たちにとって、唯一の食事である学校給食が、その間、途絶えてしまうのです。

 

 砂川さんの活動は、沖縄の社会福祉協議会と協力し、食費もままならないほど困窮しているご家庭に、食品や商品券などの支援物資を届けることから始まりました。

 

「最も深刻なケースでは、冷蔵庫の中にまったく食品が入っていない、今日食べるものがないという状況を目の当たりにしました。緊急に援助が必要なそのご家庭には、頻繁に物資を届けなければなりませんでした」と、子供とシングルマザーを取り巻く環境の厳しさを説明してくださいました。

 

 現在、支援を継続しているご家庭は十数軒。ママ友仲間の口コミで砂川さんの活動は広がっていきましたが、実際に援助を必要としているご家庭は、この何倍も存在しています。資金不足で、現在はこれ以上支援を増やすことはできません。新たなご紹介は待っていただいている状態だそうです。

 

 支援物資の配達以外に、子供ボランティアという活動も行っています。幼稚園から中学生の子供たちが、地域の清掃活動に参加し、頑張ったご褒美に文房具やおやつをもらえるのです。毎回15人から20人ほどの子供たちが参加しています。

 

 砂川さんのこれらの活動により、子供のお母さんたちにも大きな変化が見られました。誰にも相談できず引きこもって悩んでいたシングルマザーたちが、砂川さんの熱心な声かけにより、子供カフェに来て悩みを語ってくれるようになったのです。

 

「鬱で食事も作れないお母さんもたくさんいます。最初は電話にも出てくれない状態でも、話せる人がいる安心感で、精神的に安定し、そのうち笑顔が戻ってくるんです」

 

 そして今、行政に強くお願いしたいのは児童館と児童相談所の増設です。全国的にどちらも絶対数が不足しているそうです。

 

「現状、子供カフェをオープンできるのは週に2~3日。居場所のない子供たちのため、本当は毎日、開けてあげたいのですが、資金も人材も足りません。

 

 子供たちと一緒に遊んだり、お勉強を教えてあげられる方からのお申し出をお待ちしております」

 

 今後の目標としては、支援世帯を100世帯に増やし、24時間利用できる子供シェルターを設置することを掲げています。

 

 あまりにも子どもフードバンクの活動にエネルギーを注いでいらっしゃる砂川さんですが、心休まる時間が持てるのだろうかと心配になってきました。思わず、ご趣味を伺ってみました。

 

「趣味は歌うことかな。特に賛美歌」

 

 それを聞いて、ますます聖母に見えてきました。ご自身の健康にもお気をつけながら、子どもフードバンクを末長く続けてくださいませ。そして子供たちの笑顔がいつまでも続きますように。

 

日下千帆(くさかちほ)
 1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社し、編成局アナウンス部に在籍。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。2012年より、東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当

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