あるときはアメリカ、あるときは中国。そしてこの日、赤西仁(35)は東京にいた――。
11月上旬、都内の雑居ビルを後にすると、ラフなTシャツ姿で娘の荷物をかかえて、コインパーキングに待たせていたワンボックスカーへと急ぐ。愛娘に笑顔を向けながら乗り込んだ後部座席には、妻の黒木メイサ(31)と長男(3)の姿もあった。その後、赤西一家を乗せた車は、高級会員制社交クラブへ。
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2014年2月末にジャニーズ事務所を退社し、まもなく6年。プライベートにもかかわらず、「車には運転手つき」という超セレブぶり。それも、世界を股にかけた稼ぎのおかげか。
ジャニーズ時代から海外志向が強かった赤西は、2010年にアメリカでソロツアーを敢行。翌2011年には、全米デビューを果たした。2014年の独立と同時に活動拠点のひとつに加わったのが、中国である。
「2014年9月、上海の音楽祭で中国デビューしました。2017年には現地ドラマにも出演してファンが増え、中国のSNS『ウェイボー』のフォロワー数も280万人を超える。
赤西にとって大事なビジネスツールで、ウェイボーのアカウントを通じて、昨年は中国企業やイベント会社から赤西に合計3億円もの仕事のオファーがあった」(スポーツ紙芸能担当記者)
莫大な中国マネーに加え、日本のファンが落とすカネも、もちろん無視できない。
「日本で運営しているファンクラブの会員も数万人。年会費だけでも、1億円近くになる。子供たちのよりよい教育のために、ハワイにセカンドハウスを購入し、サマースクールにも通わせているほどなので、ジャニーズ時代よりはるかに稼いでいる」(同前)
彼を追って、2019年9月にジャニーズを去ったのが錦戸亮(35)だ。かつて「赤西軍団」として、2人はともに、夜な夜な飲み歩いていた。
「錦戸が逐一相談していたのが、盟友の赤西でした。『独立後を応援したい』と、赤西は自身の成功を支えたスタッフを錦戸と共有しています。2人は事実上 “合流” しています。近い将来、2人で同じステージに立つ姿も見られるかもしれません」
そう語るのは、あるジャニーズライターだ。錦戸もまた、退社後すぐにウェイボーでアカウントを開設すると、2カ月足らずでフォロワー数が20万人を突破。
「中国進出の進め方についても、第一人者の赤西さんからアドバイスをもらっている」(芸能プロ関係者)が、赤西の大成功の陰にも、じつはある人物が関わっているという。
「SMAPの育ての親で、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人を連れてジャニーズから独立したI氏です。彼女は中国との強力なパイプを持っており、かねてより目をかけていた赤西さんに中国人脈を紹介したんです。
現実に成功している彼らに、『退社組が集結する “第2のジャニーズ事務所” を作ってほしい』との声が、日中のファンから聞かれます」(同前)
夢の13億人市場は「先即制人(先んずれば人を制す)」だった?
(週刊FLASH 2019年12月10日号)