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草刈正雄「きっと家では家族からゴミだと思われている(笑)」

芸能FLASH編集部
記事投稿日:2016.10.30 06:00 最終更新日:2016.10.30 06:01

草刈正雄「きっと家では家族からゴミだと思われている(笑)」

 

「家では家族からゴミだと思われているんじゃないかな(笑)。僕専用のソファがあるんだけど、そこに座ったら一日中動かない。それで窓からの陽で焼けちゃったことも。自宅が好きで、
『ウチ虫』なんです」

 

 9月25日放送のNHK大河『真田丸』で真田昌幸役の出演を終えた草刈正雄(64)。策略、知略を巡らす真田家家長の役が評判を呼んだが、実生活はまるで違う、と笑いながら語った。

 

「僕は放送を観てもらいたいのに、(娘の) 紅蘭(くらん)は全然観てくれない。理由は、僕がうるさいから。気になって『どうだった!?』って100回くらい聞いちゃうんです。策略というより、何をやるにも家族から見透かされている(笑)」

 

「アラン・ドロンか、草刈正雄か――」

 

 こんなフレーズが生まれるほど、天下の二枚目としてデビューした草刈。しかし、幼少のころを聞くと、「あまりいい思い出がない」と話す。

 

「僕が生まれる前に父は亡くなった。おふくろは写真を残さなかったんで記憶にないんです。でも、よく親父のことを褒めていました。変に悪口なんて言われていたら、グレていたかもしれないけど、それは偉かったと思います」

 

 女手ひとつで草刈を育てた母親。小倉で育った中学時代は3年間、新聞配達をするなどして家計を支えた。

 

「2人だけだから大家族への憧れがありましたね。あのころは5、6人くらい兄弟がいるのはザラだったし。おふくろと喧嘩すると、『ああ、親父がいたらな』なんて思うこともあった。でも、不思議なものでね。年を重ねるとどういうわけか故郷が恋しくなります。今度、暇ができたから久しぶりに帰ってみようかなと思っています」

 

 資生堂の化粧品のCMモデルでブレイクした。

 

「たまたま連れていかれた代理店で、急遽カメラテストをやることに。10日後にマネージャーから『お前に決まったぞ』って。あのとき行かなければ、今の僕はない」

 

 テレビドラマ『華麗なる刑事』で共演した元女優の悦子夫人と9年の交際を経て、1988年に結婚した。

 

「夫婦が長持ちする秘訣はなんですかね……。今でも妻が同窓会なんかに行くと、『何時に帰ってくるんだ!?』って焼きもち焼いてます。でもまあ、僕みたいな奴とよく結婚してくれたと思っていますね。喧嘩もたまにやりますよ。僕が九州だから味は薄味が好きなのに、妻は埼玉出身で味が濃い。ときおりそれで真剣にモメる(笑)」

 

 長女はバラエティで活躍するパーソナルトレーナーの紅蘭(27)、次女は女優の草刈麻有(まゆう、23)。特に紅蘭が語る、「過剰に心配する父」の姿が評判だ。

 

「父として娘は心配ですよ。電話で話すとき、『もしもし……』が暗いとドキッとする。だから、『まず元気に笑って話してくれ』って。奥さんにも同じようなことを言っています。めんどくさい夫ですね(笑)」

 

 悲しい出来事もあった。2015年2月、長男・雄士さんが亡くなった。享年23。

 

「いつも気持ちは忘れないですね。『真田丸』をやっているときも、ロケやスタジオに息子がいるような気がします……。僕が思い込んでいるだけかもしれませんが、アイツに助けられています」

 

“元祖”二枚目は約40年の俳優歴で演技派として確固たる地位を築いた。『真田丸』は最高の作品と語る。

 

「ほかの作品には申し訳ないけど、ナンバーワンかな。長い時間かかったけど、こんな素晴らしい役に巡り会えた。僕には学歴もないし、ほかにできることはない。だから、役者にしがみついてやってきてよかったなと思いますね」

(週刊FLASH 2016年10月18日号)

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