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47都道府県議が緊急採点「コロナ対策」ウチの知事の通信簿

社会・政治 投稿日:2020.05.05 06:00FLASH編集部

●香川県・浜田恵造知事(68)
《評価》
★★★★★=1票
★★★★=4票
★★★=1票
評価なし=1票

 

「コロナ対策に物心両面全力を注いでいる」(匿名・★4つ)
「ホテルの借り上げも実現」(竹本敏信県議・★4つ)
「県職員は、感染を想定した勤務体制になっていない」(高田良徳県議・★3つ)

 

 県独自の緊急事態宣言を出した香川。高評価が多いが、危うさもはらむ。

 

●徳島県・飯泉嘉門知事(59)
《評価》
★★★=2票
★★=1票

 

 感染者が5人(5月3日時点)と1桁台。しかし、評価は厳しめで……。

 

「クルーズ船の帰還者から感染者が出たのに、全員の検査をしなかった。マスク保持状況を公表せず情報公開に消極的」(扶川敦県議・★2つ)
「PCR検査数が少ない」(匿名・★3つ)

 

●愛媛県・中村時広知事(60)
《評価》
★★★★★=5票
★★★★=2票

 

 企業や店舗に給付する「えひめ版協力金」の創設など、独自策に評価が集まった。

 

「スピード感と、厚労省のスキームを超えたPCR検査数」(石川稔県議・★4つ)
「感染者のプライバシー保護に配慮。打てる手は、遅滞なく打っている」(匿名・★5つ)

 

●高知県・浜田省司知事(57)
《評価》
★★★★=1票

 

 感染者数が74人(5月3日現在)と、四国地方で最多の高知県。休業などの要請に応じた飲食店や遊興施設には、30万円の協力金を支給することを決めた。

 

「迅速な対応だったが、安倍政権に物申す姿勢については若干の弱さを感じる」(大野辰哉県議・★4つ)

 

●山口県・村岡嗣政知事(47)
《評価》
★★★=3票

 

 安倍晋三首相の地元である山口。知事に対しても、辛めの意見が集まった。

 

「独自の予防対策はできていない。PCR検査も十分だとして県民の要望に応えていない」(井原寿加子県議・★3つ)
「県の調整本部会議のメンバー、審議概要が非公開」(藤本一規県議・★3つ)

 

●福岡県・小川洋知事(70)
《評価》
★★★★=1票
★★★=2票
★★=1票

 

 麻生太郎副総理のお膝元。自民党県議39人は、「会期前」を理由に回答せず。

 

「常に国や東京都の動きを見すぎて、後手に回りすぎ」(匿名・★2つ)
「相談窓口を土日祝日も含めて開設させたのは評価できる」(匿名・★4つ)

 

●佐賀県 山口祥義知事(54)
《評価》
回答なし

 

「2015年に、無所属で自公候補を破り初当選。だが再選した2018年は、自公からも推薦を受けた。県民支持率が8割を超えたことも」(政治部記者)

 

 締切りまでに一通も県議から回答がなかった佐賀県。山口知事のまわりは、イエスマンだらけなのか。

 

●長崎県・中村法道知事(69)
《評価》
★★★=1票
★★=1票

 

「対策会議を早期に設置したのは評価できるが、危機感が足りていない」(匿名・★3つ)
「自粛は補償と一体であるべき。『お願い』のみで実行性に欠ける」(匿名・★2つ)

 

 県庁職員から知事に上り詰めた苦労人は、県民の期待に応えられるか。

 

●大分県・広瀬勝貞知事(77)
《評価》
★★★★=3票
★★=1票

 

 「連日、担当課による情報公開をしていることは評価できる」(原田孝司県議・★4つ)
「休業補償は必要」(匿名・★2つ)

 

 3月上旬にナイトクラブで、県内初の感染者を出した大分県。飲食店などへの個別補償はまだで、注文がついた。

 

●熊本県・蒲島郁夫知事(73)
《評価》
★★★★★=2票
★★★★=1票
★=1票

 

「危機に対する認識が、他県に比べて高く感じる」(池永幸生県議・★5つ)
「対応が後手後手で、規模も不十分」(山本伸裕県議・★1つ)

 

 2016年に発生した熊本地震の過酷な経験もあってか、肯定的な声が上がる蒲島県政だが、批判もあった。

 

●宮崎県・河野俊嗣知事(55)
《評価》
★★★★=1票
★★=2票

 

 東国原英夫氏の後継として知事に就いた河野氏には、厳しい評価が多く集まった。

 

「県独自の具体的な支援策をいまだに示せていない。知事の決断力を問いたい」(中野一則県議・★2つ)
「県内の市は独自の支援策を打ち出したのに」(匿名・★2つ)

 

●鹿児島県・三反園訓知事(62)
《評価》
★★★★★=1票

 

 2016年に “脱原発” を掲げて、テレビ朝日解説委員から県知事に転じた三反園氏だが、「川内原発1号機の再稼働を容認するなど、政権与党寄りに変節した」(県政担当記者)という。県議の評価は……。

 

「タイムリーに決断している」(匿名・★5つ)

 

●沖縄県・玉城デニー知事(60)
《評価》
★★★★=1票
★★★=1票
★★=1票

 

 普天間基地移設問題で、政府に真っ向から立ち向かう玉城氏。

 

「170億円の補正予算を編成」(崎山嗣幸県議・★4つ)
「観光立県としては、早め早めの対応が不可欠」(平良昭一県議・★4つ)

 


※アンケートの方法について
 本誌は、4月24日までに、全都道府県議会議員に対して、アンケートを実施。県議会ホームページ、各議員のホームページなどで、公開されているメールアドレスやFAX番号にアンケートを送付した。本誌による質問は以下のとおり

 

【Q1】
あなたの県の知事は、新型コロナウイルス感染拡大防止に対して、適切な対応や発信をおこなっていると思うか? 5段階で評価してください

 

【Q2】
Q1に関連して、評価するところ、評価できないところを具体的に教えてください

 

【Q3】
ご自分の都道府県以外で、もっとも適切な対応や発信をおこなっていると思う知事は?

 

※Q1の基準は、【星5つ=とても評価できる、星4つ=評価できる、星3つ=どちらとも言えない、星2つ=評価できない、星1つ=とても評価できない】の5段階とし、評価を求めた。小数点以下で評価した議員もいたが、そのまま記載した
※Q3の集計結果は、1ページめに示した。アンケート中、この設問には未回答者もいたため、回答総数とは一致しない

 

(週刊FLASH 2020年5月12・19日号)

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