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急逝した潮吹き女王「紅音ほたる」本誌に語っていた社会貢献の夢

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.08.30 18:41 最終更新日:2016.09.01 15:14

急逝した潮吹き女王「紅音ほたる」本誌に語っていた社会貢献の夢

 

  かつて「潮吹きクイーン」として人気を博し、2008年にAV女優を引退した紅音ほたるさん(享年32)が亡くなった。死亡の第一報は、8月29日、所属事務所「メイドバイジャパン」の社長で、婚約者だった男性のフェイスブックで報告された(現在は消去済み)。

 

 死因は不明だが、事件性はなく、おそらくは大人になってから発症した喘息による窒息死と推測されるという。

 

 紅音さんは、7月13日のtwitterにこう書いている。

 

《poledanceもDJも自分からやりたいと思ったわけじゃないんだよなぁ。

 だから自分からやりたいと思ったAVとは全然ちがうわけで、引退後の活躍に対して「ほたるさんのように自由に」「憧れます」なんてコメントをもらうけど実際は籠の鳥だよ》

 

 紅音さんは、小さい頃からAVの仕事に憧れがあり、誇りを持っていた。かつて本誌の取材にも、

 

「小さいころはカギっ子で、ひとりで留守番するときに、お父さんのエロ本をずっと読んでいたんです。英才教育のストレス発散だったのかも。エロの世界観に憧れてしまって、『自分もこんな世界を表現したい』と思いました」

 

 と話していた(2013年11月5日、12日号)。

 

 だが、アダルト業界代表として参加したHIVのイベントで衝撃を受け、AV界を引退する決意をする。

 

「観客の女性から『AVがあるせいで、激しいプレイを強要され、被害にあっていることを知っていますか?』と言われてビックリしました。そこで初めてAVが性の教科書になっていることを知ったんです。ハードなシーンもすべて打ち合わせのうえで成り立つ『ファンタジー』なんですけど、意外と世間は現実と勘違いしてしまうんですね」

 

 引退後は性病予防など正しいセックスを広める活動をおこなった。

 

「保険証を親に借りにくいコに簡易検査キットを扱ったり、コンドームを無料配布するイベントとかをやっています。AVの経験が今の仕事に生きています。こうして裏側も公にできますしね」

 

 はたから見れば、社会活動に熱心で充実した毎日を送っていたように思える。しかし、実際は「籠の鳥」だったのか――。Twitterの真意は不明だが、ご冥福をお祈りしたい。

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