【47都道府県「No.1ガン病院」の「エース医師」】
●北海道 北海道大学病院 診療総数2459
小松嘉人(腫瘍センター、化学療法部)
標準化学療法の大半を提供できる体制を整備。毎月約400名の患者を治療。その約半数は小松医師が専門とする消化器ガンだ
●青森 弘前大学医学部附属病院 診療総数2024
金子高英(皮膚科)
皮膚科が著名。皮膚悪性腫瘍の診断から外科的治療・化学療法まで対応できる県内唯一の施行施設
●岩手 岩手医科大学附属病院 診療総数2700
大塚幸喜(外科)
高度な技術と専門性を重視した質の高い大腸ガン治療を提供。体に優しい手術として腹腔鏡下手術を各専門グループで多く実施
●宮城 東北大学病院 診療総数2866
石岡千加史(腫瘍内科)
薬物療法に関しては1969年開設と、日本でもっとも長い歴史をもつ。消化器系の悪性腫瘍に強い。全国でいち早く遺伝子検査を開始
●秋田 秋田大学医学部附属病院 診療総数1604
羽渕友則(院長)
院長の羽渕医師は、泌尿器科腫瘍(膀胱ガン、前立腺ガン、腎ガン、精巣腫瘍など)が専門。腹腔鏡手術・内視鏡手術を得意とする
●山形 山形県立中央病院 診療総数2105
佐藤敏彦(外科がん対策部)
早期大腸ガンへの腹腔鏡補助下切除術をはじめ、進行ガン、再発ガンに対する拡大切除など、バランスのとれた治療に定評
●福島 脳神経疾患研究所附属総合南東北病院 診療総数2094
宮元秀昭(呼吸器センター)
陽子線、定位放射線、PET/CT、γナイフ、CTガイド下針生検など肺ガンのための高度な診断・治療がほぼすべて同科で受けられる
●茨城 筑波大学附属病院 診療総数2929
兵頭一之介(消化器内科)
兵頭医師は、新薬の開発研究にも取り組む抗ガン剤治療の第一人者。副作用がなるべくない、標準的治療を実施している
●栃木 自治医科大学附属病院 診療総数3217
細谷好則(消化器外科)
年間約150例の食道ガン治療をおこなう。食道表在ガンでは内視鏡切除、鏡視下手術、化学放射線療法で根治をめざす
●群馬 群馬大学医学部附属病院 診療総数3652
宮崎達也(病態総合外科)
宮崎医師は、抗ガン剤治療の第一人者。新薬の開発研究にも取り組んでおり、治療と副作用とのバランスを組み合わせた療法を実施
●埼玉 埼玉医科大学国際医療センター 診療総数4104
山口茂樹(消化器病センター)
大腸ガンの腹腔鏡手術は、全国有数の年間約300例。「肛門温存手術」により、人工肛門になる患者が全直腸ガンの10%に減少
●千葉 国立がん研究センター東病院 診療総数5069
木下寛也(緩和医療科)
2007年の「がん対策基本法」の施行で「緩和ケア」に脚光。納得のうえで在宅を選択してもらい、地域で支える医療を実践
●東京 がん研究会有明病院 診療総数7313
西尾誠人(呼吸器内科)
西尾医師は、肺ガン化学療法の権威。手術か薬かという単純な選択ではなく、副作用を抑えた治療を患者に明確に伝える
●神奈川 東海大学医学部付属病院 診療総数3388
岩﨑正之(呼吸器外科)
岩﨑医師は肺ガン、腹腔鏡手術、肺気腫、漏斗胸が専門。「世界一負担の軽い肺ガン手術」を目指す。腹腔鏡下手術が約8割
●新潟 新潟県立がんセンター新潟病院 診療総数2673
竹之内辰也(皮膚科)
新潟病院は地域ガンセンターとして、腫瘍全般についての高度専門医療を提供。県内で中心的な役割を果たしている
●富山 富山県立中央病院 診療総数2490
加治正英(外科)
胃ガンに関しては、毎年約180人の患者に施術。現在までに5000症例を数える治療経験から、高レベルの専門医療を提供
●石川 金沢大学附属病院 診療総数1949
二宮致(胃腸外科)
特に食道ガン手術件数は、北陸では最多の約25例。ステージ2以上の進行ガンには術前化学療法を併用し、再発予防を図る
●福井 福井県立病院 診療総数1631
伊部直之(消化器・内科)
消化管出血や膵胆道疾患の内視鏡治療などに強み。常時2台の腹部エコーを並行稼働させ、迅速な診断と治療をおこなう
●山梨 山梨県立中央病院 診療総数1741
羽田真朗(外科)
年間の胃ガン手術件数は約100例。胸部外科手術の症例も豊富で、開胸を必要とする食道浸潤のある胃ガンでも十分な治療が可能
●長野 信州大学医学部附属病院 診療総数2228
間宮敬子(信州がんセンター緩和部門)
緩和ケアは多職種でおこなう横断的な医療。医学生や研修医に対する教育の充実、地域と大学を結んだシステムの構築を目指す
●岐阜 大垣市民病院 診療総数2264
金岡祐次(院長)
全国の市中病院でもトップクラスを誇る。外科ガン治療では消化管、肝胆膵、乳腺など専門性を必要とするものを多く手掛ける
●静岡 静岡県立静岡がんセンター 診療総数5697
上坂克彦(肝・胆・膵外科)
上坂医師は治療が困難な肝胆膵ガン分野で、静岡がんセンターが全国トップレベルの治療拠点となるほどの実績を残している
●愛知 愛知県がんセンター中央病院 診療総数2970
古平毅(放射線治療部)
国内でも珍しい次世代放射線治療器「トモセラピー」を設置。複数の複雑な形の腫瘍に正確な照射が可能で、治療効果が高い
●三重 三重大学医学部附属病院 診療総数2283
高尾仁二(呼吸器外科)
呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理部、オーダーメイド治療部、腫瘍内科などが一体となり集学的治療、先進医療を実施
●滋賀 滋賀医科大学医学部附属病院 診療総数1524
安藤朗(消化器内科)
消化器内科は県のガン診療高度中核病院の一翼を担う。肝臓学会専門医のもと、内視鏡治療、 化学療法を集学的診療に取り組む
●京都 京都大学医学部附属病院 診療総数3064
小川修(泌尿器科)
前立腺ガンの診断・治療に長じ、小川医師は世界トップクラスの技術を誇る。外来の9割以上はガン患者で、うち7割が前立腺ガンだ
●大阪 大阪府立病院機構大阪府立成人病センター 診療総数3386
東山聖彦(呼吸器外科)
成人病センターはガン組織の抗ガン剤感受性試験を先進医療として導入しており、特に肺ガンのデータは国内でもトップ級だ
●兵庫 兵庫県立がんセンター 診療総数3600
赤澤登(歯科口腔外科)
赤澤医師の舌ガン手術の実績は国内有数。根治的切除を目標とし、形成外科の協力で遊離皮弁、骨付皮弁で舌を再建する
●奈良 奈良県立医科大学附属病院 診療総数2479
東条尚(胸部・心臓血管外科)
肺ガン、気腫性肺疾患呼吸器など疾患全般について外科診療。胸部・心臓血管外科では国内でも早くから胸腔鏡手術に取り組んできた
●和歌山 和歌山県立医科大学附属病院 診療総数2654
吉増達也(呼吸器外科)
心臓血管外科・呼吸器外科・乳腺外科では胸腔鏡下手術に積極的。たとえば呼吸器外科手術134例のうち、約80%は胸腔鏡手術だ
●鳥取 鳥取大学医学部附属病院 診療総数1625
辻谷俊一(がんセンター)
辻谷医師は消化器外科が専門だが、がんセンター長として化学療法や免疫療法、緩和医療にも明るい。県内のガン登録の旗振り役
●島根 島根大学医学部附属病院 診療総数1334
岸本晃司(循環器・呼吸器外科)
地域の特性から、高齢者の手術が多い。糖尿病や心疾患などの合併症には、総合病院として各科の協力体制を敷き、早期復帰を実現
●岡山 倉敷中央病院 診療総数3179
寺井章人(泌尿器科)
寺井医師は前立腺ガン手術の達人。年間約300~350件の前立腺生検(ガン検査)をおこなうが、すべての患者で生検前にMRI検査を実施
●広島 広島市立広島市民病院 診療総数2989
岡島正純(外科、副院長)
腹腔鏡手術をへその傷ひとつでおこなう「単孔式内視鏡手術」をいち早く導入し、大腸早期ガンに対しても採用している
●山口 山口大学医学部附属病院 診療総数1758
梶原浩司(脳神経外科)
梶原医師は脳腫瘍手術の名手。脳神経外科の脳腫瘍手術数は年間約70例。山口県内外の多くの関連病院と共同で診療にあたる
●徳島 徳島大学病院 診療総数1862
島田光生(消化器・移植外科)
島田医師は肝胆膵外科手術の第一人者。3D画像解析による詳細な検査に基づき、積極的な手術、化学療法や放射線療法を実施
●香川 香川大学医学部附属病院 診療総数1496
筧善行(泌尿器・副腎・腎移植外科)
ロボット手術や腹腔鏡手術の技術に優れ、泌尿器・副腎・腎移植外科では、そのほかレーザー治療、内視鏡手術などに力を入れる
●愛媛 国立病院機構四国がんセンター 診療総数2547
山下素弘(呼吸器外科)
呼吸器外科では、肺ガン手術を中心に、エビデンスに基づいた治療を実施。年約200例の肺ガン手術のうち、胸腔鏡手術は150以上
●高知 高知大学医学部附属病院 診療総数1621
小林道也(がん治療センター)
胃ガン、大腸ガン、小腸腫瘍、胆石症などを対象に、侵襲性の少ない手術で有名。ロボット手術の導入も積極的におこなう意向だ
●福岡 九州大学病院 診療総数3486
永井英司(臨床・腫瘍外科)
食道ガンの鏡視下手術例数は160例以上。胃十二指腸潰瘍、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシアなども鏡視下で施術する
●佐賀 佐賀大学医学部附属病院 診療総数1770
木村晋也(がんセンター)
木村医師は白血病や悪性リンパ腫、骨髄腫など、「血液のガン」と戦う。特に慢性骨髄性白血病を得意とする
●長崎 長崎大学病院 診療総数2443
永安武(腫瘍外科)
特に肺ガン手術では九州で常にトップ級。肺の全摘を回避するための気管支形成術で、永安医師は良好な成績をキープ
●熊本 熊本大学医学部附属病院 診療総数2795
畑裕之(血液内科)
畑医師は多発性骨髄腫、悪性リンパ腫が得意。血液内科は多発性骨髄腫の治療数で国内屈指。幹細胞移植、新規薬剤にも取り組む
●大分 大分大学医学部附属病院 診療総数1454
村上和成(消化器内科)
消化器系の潰瘍や、ガンの原因である「ピロリ菌」(ヘリコバクターピロリ)の検査や除菌で、全国でもトップクラスの実績を誇る
●宮崎 宮崎大学医学部附属病院 診療総数1571
賀本敏行(泌尿器科)
賀本医師は泌尿器腫瘍学領域で注目されている。前立腺ガン、膀胱ガンから腎盂尿管ガン、腎ガンまでカバー。安定した実績を誇る
●鹿児島 鹿児島大学病院 診療総数2009
石塚賢治(血液・膠原病内科)
石塚医師の専門は成人T細胞白血病・リンパ種だが、鹿児島はひとつの地域では世界一患者数が多いという。その最前線で活躍
●沖縄 琉球大学医学部附属病院 診療総数1277
増田昌人(がんセンター)
増田医師は造血幹細胞移植を得意とする。現在はがんセンター長として、緩和ケアから外来化学療法、データ解析までを統括する
(週刊FLASH 2016年8月16、23日号)