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小林よしのり×泉美木蘭「新型コロナよ、ありがとう!」反権威の“コロナ福音論”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.12.04 06:00 最終更新日:2020.12.04 06:00
「新型コロナの恐怖」をテレビ番組などで煽る、専門家の “欺瞞” を暴いた『新型コロナーー専門家を問い質す』(光文社)を上梓した、漫画家の小林よしのり氏と作家の泉美木蘭氏。同書(略して『コロ問い』)は発売後、たちまち重版がかかりヒット中だ。
しかし、新型コロナは感染再拡大の兆しがーー。2人は、“第3波” を、どう思っているのか?
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小林よしのり(以下、小林)「政府や厚労省の人間は、もう少し “本質” をわかっていると思っていた。だけど『GoToトラベル』を止めたことで、『こいつら、ぜんぜんわかってなかったんだな』と思ったよ」
泉美木蘭(以下、泉美)「ですね。マスコミ、専門家が騒いだことで、日和っちゃってね」
小林「そもそも感染者数がね、インフルエンザウイルスなら1年で1200万人。それにインフルは子供、若者、高齢者を、すべて殺すんですよ。1年で、関連死が1万人なんだから。
それがコロナは、子供の重症者、死者はゼロ。若者も、ほとんど死なない。高齢者だって、コロナ禍の2020年は、超過死亡が減っている状態。こういうデータがあることを、専門家は否定できないんだよ。『恐ろしいものが流行っている』という事態では、まったくない」
泉美「それに多くの国で、コロナの登場と引き換えにウイルス干渉が起きて、インフルエンザ患者が激減してます」
小林「そう。『コロナとインフルの同時流行は起きない』という状態になっている。だから、みんなで、ありがたがらないといかんのよ。これは推測だけど、今はコロナという “新顔” が来たから、人間のほうが免疫をつけるためにコロナを欲しているんだよ」
泉美「ウイルスのほうが(細胞に)穴を掘って、入ってくるようなイメージがありますけど、そうじゃない。新しいものを取り込むことは、自分の体を鍛えることになるんだから、進化のために人間側が欲しているともいえます」
小林「これから毎年、コロナがインフルエンザに取って代わって、インフルを流行らなくさせるウイルスになるなら、わしは本当にありがたい!」
泉美「コロナで亡くなる人はいます。でも、それは『死因』がコロナになっただけで、コロナさえなければ、永遠に死ななかったという人間はいません。そして、コロナ以外の原因で亡くなる人のほうが、はるかに多いですから」
小林「コロナパニックって、完全に錯覚によるものだよね」
泉美「日本では、毎月10万人が死んでるんです。これだけでも、コロナの影響を測る “縮尺” が間違っていることが、わかると思います」
小林「 “第3波” という言葉もおかしい。『インフルに第○波とかあったか?』って思う。ずっとインフルが流行っていたわけで、インフルは第100波までいってるじゃん。
いまコロナも、たんにリバウンドしているだけで、ずっとこの繰り返しが続いていく。そりゃ感染症なんだから、人が多い大都市のほうが感染者は出やすいよ。今回の “第3波” で、『札幌って大都市だったんだね』と、わしはハッキリとわかったよ」
泉美「単純に、『寒くなってきたら、西のほうだって出ますよ』という話でしかないですよね。『コロナウイルスを撲滅すべき』みたいに思い込んでいるところがあるのが、おかしいですよ。いちばん最初に、みんな『ウィズ・コロナ』って言ってたじゃないですか。本当にそれしかないのに」
小林「ならば、インフルも撲滅してみろって話。でも、コロナがインフルを撲滅させるかもしれないから、インフルの立場だったら、かわいそうや」
泉美「菅義偉首相だって、データをちゃんと見れば、インフルよりたいしたことないコロナのために、経済を止めたら大変なことになるのはわかるはず。いくら国民やマスコミの突き上げがあっても、自信をもって説明すれば、国民も納得すると思うんですよ」
小林「テレビも新聞もいいかげん、『たいしたことない』とわかっているはずなのに、引き返さないじゃない。というより、引き返せないの。でも、最後にはわしらが『コロ問い』に書いたとおりになるから。『コロナ禍』の化けの皮は、剥がれるよ!」
こばやしよしのり(写真右)
67歳 1953年8月31日生まれ 本誌連載「よしりん辻説法」のほか、近著には『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』(扶桑社刊)がある
いずみもくれん
43歳 1977年6月1日生まれ 2004年に作家デビュー。小林氏主催の「ゴー宣道場」に、2012年より師範として参加している
写真・野澤亘伸
※2人の共著『新型コロナーー専門家を問い質す』(光文社)は、書店、「Amazon」ほかで絶賛発売中