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橋下徹を論破「日本城タクシー社長」が斬る! 吉村洋文、小池百合子…でも一番は「竹中平蔵を叩きのめしたい」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.04.28 06:00 最終更新日:2021.04.28 06:00
緊急事態宣言下の関西で、旋風を巻き起こしている人物がいる。大阪を拠点にタクシーや貸切りバス、旅行業などを手がける、日本城タクシーの坂本篤紀社長(56)だ。4月14日放送のBS―TBSの番組で橋下徹元大阪市長(51)と対峙し、橋下氏の主張を「アホみたいな議論」と一刀両断、ことごとく論破して喝采を浴びた。
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坂本氏は、どんな人物なのか。営業所を訪れると、社長みずから快く取材に応えてくれた。
「吉村さんはトリックスターや。だって、何もしてないもん」
話は吉村洋文大阪府知事(45)への批判から始まった。
「彼は、他人の痛みがわかってない。最たるものが『EXPO2025』と書いてあるジャンパーを着て、『おばあちゃん、足痛いけど膝の手術こんな時期やから先延ばしにしてね』とか言うてること。これって説得力があるんやろか。
万博と書いてあるジャンパーを着ているのは、次の選挙対策のためでしょ。感染防止のことなんて考えていない。だいたい、テレビに出演することが対策ですか? 『全国に先駆けて』『全国で例がない』、このワードが好物なだけ。テレビに出演することではなく、対策をすることが大事なんや。
なにより、医療崩壊をなんとかせんと。いま交通事故に遭ったら、救急車2時間待ち。頭打ってたら間違いなく死ぬで。『イソジンがコロナに効くとか、めちゃくちゃなこと言うてたけど、彼はまったく反省もしていないし、改めようともしない。
僕が意見を言うのは、吉村さんや橋下さんは、失敗から学ばないから。僕は、悪口を言うたことはない。彼らがしてきたことを、そのまま言うてるだけなんや」(坂本社長、以下同)
坂本社長の舌鋒は、小池百合子都知事(68)にも向かう。
「小池都知事が作業服を着ているのはコロナ対策の一環なんですか? 『東京に来ないで』と言うてるけど、それは皆が判断すること。小池さんが、せなならんのは、五輪を中止することや。疫病が流行っているのだから、止めることが大事。
もうじき世界中からメディアが大勢来て、変異ウイルスを連れてくる。すでに東京も大阪と同じ状況になり始めているのやから、すぐに検査しないと。なぜそれができないの?
彼女の仕事は、何歳までワクチンを打つことにするとかを議論すること。『来ないでください』『出歩かないでください』『手を洗ってください』と言うのは、テレビCMで十分足りることや」
坂本社長には、誰よりも許せない人物がいるという。それは、菅内閣肝煎りの成長戦略会議の中心メンバーである、竹中平蔵氏(70)だ。
「いま、日本は国難とも呼べる状態。そういうなかで、竹中氏および成長戦略会議の面々は、いちばん邪魔になってるんちゃうかな。
彼の仲間のデービッド・アトキンソン氏は、『中小企業、半分になったらええねん』と言うてるけど、日本の会社の95%は中小企業。何千万人の失業者を出せば、気がすむんや。完全雇用で幸せだった日本の雇用制度を、竹中平蔵たちが破壊したんや」
その竹中氏らが、強く主張するのが「自己責任論」だ。
「国民に自己責任を説きながら、竹中さんは政府や役所に働きかけて法や制度、政策を都合のいいように変更させて利益を得ている。旗振り役となって規制緩和を推し進めた先に、彼の利益があるというマッチポンプ的な構図になっているんや。
彼らは『既得権益の打破』とか言うけど、実際は自分らの既得権益を守り、それ以外の既得権益を打破する政策や。『身を切る改革』というのは、他人の身を切る改革。ベーシックインカムを主張するのも、パソナ経営陣として社会保障を切り捨てたいからや。つまり、1億総生活保護者にしたいんやろ」
感染拡大に無力な首相や知事たちのなかで、坂本社長の庶民目線の物言いが、「次期府知事に」との期待を呼んでいる。だが、今のところ政界に打って出る気はないという。
「『田舎の市長選に出馬しませんか』という声もあったけどな……。今は200%ない。勝てると思うたら行くわな、それが選挙や。そやけど、商売を捨てるつもりにならないと無理や。600人の従業員を抱えているうちはできへんな」
座右の銘は「暇な奴ほど、よく悩む」。入社以来、30年ほど休みは取っていない。経営者でありながら、自ら客を乗せて大阪市内を走っている。コロナ禍で売り上げが減り、大型バス3台を売却して雇用を守ったことが、メディアでも取り上げられた。
「社長に課せられた使命は、従業員とその家族の生活と健康を守ること。いかに喜んでいる社員をたくさん作れるかが、社長の楽しみやんか」
こう言い切れるトップが、どれだけいるのか――。
(週刊FLASH 2021年5月11日・18日合併号)