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安倍首相「真珠湾慰霊」で中国メディアが「南京にも来い」の大合唱

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.12.09 12:00 最終更新日:2016.12.09 14:46

安倍首相「真珠湾慰霊」で中国メディアが「南京にも来い」の大合唱

『ハワイのアリゾナ記念館』

 

 安倍首相が12月26~27日にハワイを訪れ、アメリカ・オバマ大統領ともに、太平洋戦争開戦の地となった真珠湾で犠牲者を慰霊することになった。

 

 12月5日の電撃的な発表の際、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。その未来に向けた決意を示したいと思います」とコメントした安倍首相。

 

 現職首相としては初めてとなるこの「歴史的訪問」には、予兆があった。安倍首相に先立って、2016年8月に安倍昭恵首相夫人が単独で真珠湾を訪れ、慰霊を行っていたのだ。このとき、昭恵さんは「お花と祈りを捧げました」とフェイスブックに書き込んでいるが、あくまで私的なものだとしていた。

 

 今回の真珠湾訪問は、今年5月、広島に訪れたオバマ大統領への返礼ともみられているが、アメリカ政府やアメリカのメディア、退役軍人などは概ね好意的な評価をしている。

 

 韓国メディアは「トランプ次期大統領が関係見直しを示唆する発言を念頭に置いている」と、パフォーマンスだと批判したものの、比較的、冷静な反応だった。

 

 激烈なのは中国で、多くのメディアで「真珠湾を訪れる前に南京を訪問せよ」とかまびすしい。中国では南京が陥落した12月13日を「国家哀悼日」に定めており、毎年大々的なイベントが行われるからだ。

 

 さて、パフォーマンスの相手とされたトランプ次期大統領は、どのように反応するだろうか?

 

 オバマ大統領が広島を訪れたときは、自身のTwitterで「オバマ大統領は日本滞在中に真珠湾攻撃について議論しているのか? アメリカの数千人の命が失われたのに」と強く批判していた。

 

 現在のところ、トランプ氏はこの件に関してコメントしていない。もし12月15日に行われる次の記者会見で「安倍首相の真珠湾訪問は評価できる」などと発言するようなら、安倍外交としては大成功となる。

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