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「背任逮捕」日大理事は人気力士・遠藤の元後援会長だった!“許嫁押しつけ”に反発、2年前に縁切り済みの“大金星”

社会・政治 投稿日:2021.10.11 16:00FLASH編集部

「背任逮捕」日大理事は人気力士・遠藤の元後援会長だった!“許嫁押しつけ”に反発、2年前に縁切り済みの“大金星”

 

 東京都板橋区にある「日大板橋病院」の建て替え工事をめぐり、日本大学の2億2000万円もの資金を外部に流出させたとされる背任事件。

 

 10月7日、東京地検特捜部は日本大学理事・井ノ口忠男容疑者(64)と、資金の送金先だった医療法人「錦秀会」の前理事長・籔本雅巳容疑者(61)を逮捕した。

 

 

 井ノ口容疑者は「日大のドン」こと、田中英壽理事長(74)の金庫番と称される人物。学内の保険業務などを一手に引き受ける日大の関連会社「日本大学事業部」の取締役だ。

 

 また、籔本容疑者は関西を中心に12カ所の病院や14の介護施設を運営する大手の医療法人グループのトップだった人物。

 

「井ノ口容疑者の親族が田中理事長に籔本容疑者を紹介してからの関係だった」と、日大関係者は話す。

 

 じつは籔本容疑者は、日大相撲部出身の人気力士・遠藤関(30)の後援会「藤の会」の会長でもあった。「藤の会」は、田中理事長夫妻が中心になって2014年に発足している。

 

「当時、田中理事長夫人が遠藤関を気に入り、後援会を発足させた。日大の課長以上の職員のほとんどは加入していました。日大OBや校友会会員も多く、その規模は相当なものでした」(「藤の会」の元会員)

 

 ところが、「藤の会」は突如解散してしまう。それは、2019年5月に、遠藤関が一般女性と結婚したことが原因だった。相撲関係者がこう話す。

 

「遠藤関には田中理事長夫人から紹介された女性がいたんです。田中理事長夫妻は、遠藤関のために “許嫁” を見つけてあげたつもりだったのでしょう。

 

 ところが、理事長夫婦が知らない間に遠藤関はその女性とは別の女性、つまり今の奥さんと結婚してしまった。そのうえ、遠藤関は一切の報告を理事長にしていなかった。

 

 とてもかわいがっていただけに、理事長は『遠藤に裏切られた』と激怒し、絶縁状態になりました。そして、『藤の会』も事実上解散したのです」

 

 2020年3月、本誌は「藤の会」解散について、大阪府内にある籔本容疑者の自宅に赴き取材していた。周囲には、名だたる有名競走馬の馬主や実業家の家が建ち並ぶ。取材に応じたのは、同容疑者の妻だ。

 

「『藤の会』はもうないですよ。解散したはずです。え、遠藤関が結婚したの? もう報じられているんですか? 私は全然知りませんでした……」

 

 我が道を進み、結果的に難を逃れた遠藤関。そのまま「藤の会」が続いていれば、事件の渦中に巻き込まれていたはず……。

 

「田中理事長の自宅には2回も家宅捜索が入った。東京地検特捜部は本気だと言っていいでしょう。田中理事長の逮捕もあり得るかもしれません。

 

 理事長は体調がよくないらしく、無理に身柄を持ってことはないでしょうが、背任は立証が非常に難しい。もしかすると別件逮捕もあるかもしれません。田中理事長や周辺の関係者はビクビクしていますよ」(全国紙記者)

 

 巨大利権と化した日大内部に本格的にメスが入るのはこれからだ。

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