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イギリスの銀行が「週休3日」発表…「理想的」「余計忙しくなる」と日本でも議論活発化
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.11.25 19:20 最終更新日:2021.11.25 19:21
イギリスのアトム銀行は11月23日、全従業員を対象に、給与カットなしの「週休3日制」を採用したと発表した。CNNが報じている。
報道によると、勤務時間を現在の週37.5時間から34時間に削減することで、従業員430人のほとんどが月曜か金曜に休みを取れるようになるという。変更は自発的におこなわれ、1日あたりの勤務時間はわずかに増えるだけだという。
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制度の変更は、従業員の「心と体の健康」を支え、生産性を向上させる目的で今月1日から実施した。
「同銀行は、2014年に設立されたデジタル専業銀行。いわゆる、フィンテック企業です。出産や育児などのライフイベントに合わせて、週休3日を採用している企業は多いものの、全従業員を対象にしたため大きなニュースとなりました」(経済ジャーナリスト)
また、CNNはマーク・マレン最高経営責任者の声明についても報じた。マーク氏は、週休2日は20世紀の遺物であり、「もはや目的に合わなくなった」と述べたという。
この報道を受けて、日本のネット上でも「ぜひ採用を!」という声が上がっている。
《コロナでのリモートワークでわかったけど、週4日本気出せば仕事が片付いてしまうことも多い。長時間勤務が美徳の時代は終わりだよ》
《お給料が変わらないなら週休3日は理想的! ぜひ弊社も採用お願いします》
いっぽうで、「日本で採用するのは危ういのでは」と冷静に見る声も。
《日本はまだまだ日雇いとか時給で働いている人も多いから、こんなのが一般的になったら食いっぱぐれる人増えるぞ》
《素晴らしいとは思うが、しっかりとしたシステム構築をしなければ、そしてそのシステムを使いこなせて収益を上げられる従業員がいる会社でなければおおよそ実現しない》
《これはネット銀行だからこそできるんじゃないか? 長時間働くことが常態化してる日本企業がこれやったら、1日の労働時間が増えるだけ。効率化というなら、どうせ休日は仕事の質を上げるための勉強に回されるだろう。で、余計忙しくなる気がする……》
世界的に機運が高まっている週休3日制。アメリカにおいても今年、民主党議員が週の労働時間を40時間から32時間に短縮することを目的とした法案を提出している。
( SmartFLASH )