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“裏金告発”した自民・泉田裕彦議員「もうひとつの金銭トラブル」使途不明金の責任を女性事務員に押しつけて…

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.12.03 16:35 最終更新日:2021.12.03 16:39

“裏金告発”した自民・泉田裕彦議員「もうひとつの金銭トラブル」使途不明金の責任を女性事務員に押しつけて…

Aさんの不当解雇疑惑を受けて、泉田氏は8月に本誌の取材に応じた

 

 11月29日、「(2021年10月の衆院選で)2~3千万円の裏金要求をされました」とツイッターでぶち上げた自民党泉田裕彦衆院議員(59)。2019年参院選での河井克行元衆院議員夫妻の公職選挙法違反事件を踏まえ、「広島で事件があったばかりでよくやると思いましたが、違法行為はお断りしました。そうしたら、選挙は大変でした。。。」と記した。

 

 

 泉田氏は官僚出身で、2004年から3期にわたって新潟県知事を務めた大物政治家だ。2017年に国政へ鞍替えし、自民党から出馬した衆院選で初当選。騒動となっている10月の衆院選では、比例で復活当選している。

 

 泉田氏は、12月2日の記者会見で、裏金を要求したのが、新潟県議の星野伊佐夫氏だと明らかにした。星野氏は、現在は自民党長岡支部長で、“新潟自民党のドン” と呼ばれる人物。地元メディアには、「文書費など、選挙に必要なものは払いなさいと言ったことはあるが、それ以外は一切言っていない」と答えている。

 

 裏金を要求されたことが事実であれば、それは「民主主義の土台をゆがめる」(会見より)ものだ。そのため、勇気ある暴露にツイッターでは、《泉田さん頑張って!》《泉田裕彦議員は、正義感が強く、曲がったことが嫌いな方だと聞きます》などと高く評価する声もあるが、ある地元関係者はこう語る。

 

「泉田氏はドのつくケチで、“持ち合わせがないんです” が口癖。とにかくポケットマネーを払わない。選挙費用や組織作りに使った費用を立て替えても、“そんなこと頼んだ覚えはない” と言われ、泣く泣くやめていった事務所関係者も多い」

 

 本誌はかつて、泉田氏のもうひとつの “カネ” にまつわるエピソードを取材している。事務所の政治資金約400万円の横領を疑われ、2021年6月に不当解雇された元事務員のAさんだ。取材時、解雇された経緯をこう証言している。

 

「私は主婦で、事務経験がありませんでした。採用時にそのことは伝えており、当初、聞いていた業務内容も『事務所の留守番と電話・来客対応』でした。ところが、働き始めると、事務所の会計の記録や管理を一手に引き受けさせられたんです。

 

 仕事が難しくて、『経理のわかる人を入れてほしい』と訴えていたのですが、結局、誰も採用せず……。2021年3月、泉田先生に突然、『事務所の現在の銀行口座残高と、本来残っているはずの額に誤差がある。なぜですか?』と聞かれました。 

 

 私が自分の判断でお金の出し入れをしたのは細かな事務用品の購入など、少額の決済だけでした。大きな金額のものは、事務所のほかの方に指示や承認を受けて出し入れしただけで、私一人で動かすことなんてないんです」

 

 別の泉田氏の関係者は、泉田事務所の金銭管理の実態をこう語っている。

 

「泉田先生は基本的に財布を持たないので、会合などの参加費は随行秘書が払います。それで『あとで領収書をもらっておいて』と言われ、領収書をもらい忘れていた事例などがよくありました。

 

 後日、支出先に領収書の発行をお願いしても『そんな前のものはいまさら発行できない』と断わられることもたびたびあります。これが溜まって、使途不明金があるというのは、起こりうる話です。それをAさんにすべてかぶせているだけでしょう」

 

 この関係者は「事務所内では特殊な資金繰りがおこなわれている」と明かす。

 

「泉田先生は、事務所の会計のやり方を複雑にしています。国会議員には、毎月100万円の『文書通信交通滞在費』が支給されます。泉田先生はそれを自分で受け取り、先生から事務所に貸し付ける形で事務所運営の費用にさせているんです。

 

 事務所の経費はそれですべて賄わなければならず、資金が不足したら、その都度、先生から追加で貸し付けてもらうことになります。そして、あくまで貸付ですから当然、返済が必要です。事務所はつねに資金不足で、困っている状態なんです」

 

 ほとんどの政治家は、文書通信交通滞在費を自分の政治団体に「寄付」する形にして、それで事務所の運営費用を出している。泉田氏のような「貸付」はきわめて稀だ。

 

 会計処理について、泉田氏の事務所は、当時、本誌に次のように回答している。

 

「貸付はあくまで議員本人がおこなったもので、文書通信交通滞在費を貸し付けたという事実はありません。会計事務担当者が領収書を紛失した事例はたびたびあった、と認識していますが、議員本人が領収書をもらうように指示したケースは承知していません」

 

 泉田氏は、星野氏との裏金をめぐる30分の音声データの公表を検討しているという。泉田氏のカネにまつわる騒動は終わりそうにない。

 

( SmartFLASH )

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