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国光文乃議員 党本部が怒った「日当5000円でサクラ動員」報道、「次の選挙は厳しい」との声も【スクープその後】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.12.26 06:00 最終更新日:2021.12.26 06:00
10月の衆院選で、茨城6区の国光文乃衆院議員のもとには岸田文雄首相、安倍晋三元首相が応援演説に駆けつけた。
だが、本誌の報道で、国光議員の支援団体が日当5000円を支払い、聴衆を集めていたことが発覚した。当時、応援演説に動員された聴衆に話を聞くと、“お金目的” だったと語る人もいた。
「私が演説会場に足を運んだのは、聴衆として話を聞くだけで、5000円の日当が出ると聞いたからです。街頭演説が一時間足らずで終わると、用意されていた領収書に名前と住所を書かされ、現金を渡されました。宛名の欄には何も書かれていませんでした。こんなことでお金をもらっていいのか、不安になりましたね」
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本誌は当時、茨城県運輸政策研究会が、石岡や土浦など、県内の各支部に送った文書を入手。同研究会の会長は県内の物流会社の経営者で、業界団体である茨城県トラック協会の会長などを兼任している。いずれも自民党の支持団体だ。
本誌がある会社経営者から入手した領収書の日付は、岸田首相の応援演説の翌27日で、つくば市ではなく石岡市での「国光あやの衆議院議員街頭演説日当」という名目になっている。これは、安倍晋三元首相が応援演説をおこなった日で、日当の支払いが常態化していることが疑われた……。
その後、団体側は岸田首相が来た際には21人、安倍元首相のときは3人にそれぞれ日当を支払ったことを認めたのだった。地元の自民党市議が語る。
「国光さんはFLASHで日当問題が報じられることを事前に党に報告せず、党本部の怒りを買いました。地元では『次の選挙は厳しい』といわれています」
当時、本誌は事前に岸田事務所にも取材していたが「まったく承知しておりません」との回答があったのみ。
“サクラ” 問題には、口をつぐんだままだ。