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世界がビックリした和歌山の「パンダ絶倫繁殖」の秘密
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.02.27 20:00 最終更新日:2017.02.27 20:00
同園では繁殖を確実にするために、発情を迎えることが多い3月から5月には、パンダの様子や尿の成分からも発情期を予測している。
「発情が近い、と判断したらビタミンEなどを含んだ『促進剤』を与えてピークを調整します。雌の発情が来る前に、雄と一緒にしてしまうと喧嘩してしまいます。場合によっては、雄のほうにトラウマが生まれて、その雌とは交配できなくなってしまうことがあるんです。
交配してからも、妊娠の兆候を見せるものの『偽妊娠』という場合があり、赤ちゃんがいるかどうかは見わけが難しいんです。あと、学術的な裏づけはないのですが、パンダが生まれるときは、半分くらいの確率で双子なんです」
そのほかにも、ふだんは知ることのないパンダの生態を同園のスタッフたちは目のあたりにしている。
「竹にはあまり栄養がないうえに、食べても20%ほどしか栄養が吸収できない。なので、パンダはずっと食べているか、眠るかという生活です。成獣が食べる竹は一日20kg前後。それだけ食べるのでうんちも竹の匂いです(笑)。
しかも、竹を選り好みします。どのパンダにも共通なのは、葉つきのいい新鮮な竹が好みということです。冬は特に葉っぱが美味しい時季のようで、反対に冬を過ぎると、軸のところが美味しいのか、竹の皮をはいで肌色の部分を食べるんです。でも、いちばん好きなのはたけのこなんです」
パンダといえど、食べる竹にはこだわりをはっきり表わす。じつは白黒つけたがる性格なのだ。
(週刊FLASH2017年2月14日号)