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岸田首相ブレブレの裏で…菅前首相「自分アピールに49万いいね」の虎視眈々、“派閥” は最大70人規模に
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.05 06:00 最終更新日:2022.05.05 06:00
5月2日、菅義偉前首相が自身の公式アカウントに投稿したツイートが注目を集めている。
《総務省の発表によると3月末で携帯電話利用者の約4分の1に当たる3710万件が、割安な料金プランに乗り換えたことが分かりました。昨年5月末の試算では約1570万件の乗り換えで、国民負担が約4300億円軽減しています。多くの皆さんが割安料金プランへ乗り換え、負担軽減を実感して頂きたいと思います。》
首相在任時に自身が実現させた携帯電話の料金引き下げをアピールしたこのツイートは、5月4日現在、7.1万の「いいね」を集め、8000超もリツイートされている。
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菅前首相は、4月1日にもこんな自己アピールをツイートしている。
《私が総理大臣の時にお約束した「不妊治療の保険適用」が本日から始まりました。(中略)高額な治療費のために治療を受けられなかった方はじめ、誰もが治療を受けやすくなります。これからも、国民の皆様の声を聞き、1人でも多くの皆様がその願いを叶えられるよう、取り組んでまいります。》
こちらはなんと49.4万も「いいね」され、リツイートも7.5万されている。
菅前首相の在任期間は、2020年9月16日から2021年10月4日と、わずか1年ちょっと。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で支持率が下がり、突如、退陣表明をしたことは記憶に新しいが、どうやら在任時のさまざまな施策の効果が今になって現れているようだ。
後任の岸田文雄首相は、高い支持率を維持しているが、SNSでは「方針ブレブレ」と批判の声が多い。
「たとえば、18歳以下への10万円給付では政府方針をあっさり撤回。また、新型コロナウイルスの変異種オミクロン株への水際対策も内容をコロコロ変えました。
内閣全体でもブレは目立ち、首相が『令和版所得倍増計画を!』と力強く宣言したかと思えば、経済再生担当大臣が『文字どおりの “所得倍増” を指しているものではない』と後退。『ワクチン3回目接種をできる限り前倒し』と言ったかと思えば、厚労大臣に『全国民を対象にした前倒しは困難』と否定される始末です」(政治部デスク)
支持率は高くとも永田町での評価は冴えない岸田首相。それを尻目に虎視眈々と “派閥” の拡大を目指しているのが、当の菅前首相だという。
「菅さんが、自らを囲むグループを格上げして正式に菅派を発足させるのでは、という噂があるのです。2月25日に麻生派から佐藤勉氏ら4人が退会して以降、その動きは加速しています。
今後、菅さんは佐藤氏を自陣営の番頭に起用し、周囲との連携を強化し、夏前になんらかの組織にしたいようです。その集まりが勉強会やグループにとどまるか、正式な派閥になるかはまだ不透明ですが……」(同)
次期参院選は7月10日におこなわれる見込みだ。菅前首相はこの選挙で自民党が苦戦すると感じており、選挙後の政局の起点を作りたいのだという。
では、仮に菅派が発足するとしたら、どのくらいの規模になるのだろうか?
「自民党では安倍晋三元首相率いる『清和会』が最大派閥ですが、菅さんがたびたび強調する『勉強会』という緩やかな集まりであれば、二階派の多くの議員も合流し、70人規模まで増えるかもしれません。そうなれば党内で大きな影響力を持つことになります」(自民党関係者)
本誌は、昨年の衆院選で、応援演説をはしごするため、わざわざ電車で移動する菅前首相の姿をキャッチしている。SNSを駆使し、庶民派を気取るが――はたして、 “ガースー” は夏までにどう動くのか。
( SmartFLASH )