社会・政治
「ガン消えた」ベストセラー料理研究家の“経歴詐称”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2014.07.03 07:00 最終更新日:2016.02.26 04:04
美人料理研究家・高遠智子氏(45)の『食べものだけで余命3カ月のガンが消えた』(幻冬舎)が、ついに20万部を突破した。先週、本誌は病名が存在しないスキルス性の卵巣ガンだったこと、書かれた放射線治療法が医学的にありえないことなどから、内容が嘘八百だと報じた。
だが、じつはこの本には経歴詐称疑惑というさらに大きな問題があった。高遠氏は、パリのリッツホテルにある料理教室リッツエスコフィエに4年かけて通い、「上級ディプロマ」を取得したとある。現在、同校は休校中だが、ホテルマネージャーのジャン-ポール・トルヴィザン氏が言う。
「受講生の名簿を調べましたが、高遠智子、あるいは旧姓の藤原智子という名前では登録がありません」
高遠氏はその後、中国に渡り、北京中医薬大学の薬膳専科に1年間留学し、「国際中医薬膳師」の免許を取得したという。だが、同大留学生事務所のチェン氏は、次のように話している。
「当大学に薬膳専科はありません、中医中薬専科はありますが、この科は卒業まで5年かかり、1年の留学なんてありえません。そもそも本校は学歴は与えても、資格を与えることはないのです。名簿に名前はありませんが、卒業証書を見せてくれれば、すぐに真偽のほどを確認します」
経歴はいずれも確認できなかった。版元の幻冬舎は本誌の問い合わせに無視を決め込むが、いったいいつまでこんな商売を続けるのか。
(週刊FLASH 2014年7月15日号)