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62歳なのに自称38歳「若作り」詐欺容疑者が7億円集めた手練手管
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.20 06:00 最終更新日:2017.04.20 06:00
「山辺さんは、2015年10月6日に初めて来店しました。自分は海外の不動産会社の社長だと言っていましたね。だいたい飲み代が100万円とチップ100万円。多いときには、飲み代が300万円になることも。遊び慣れた感じでしたよ」
そう語るのは、新宿・歌舞伎町にあるホストクラブの関係者だ。
湯水のように金をつぎ込んでいたのは、山辺節子容疑者(62)。元本保証と高利回りを約束して約7億円もの出資金を募り、熊本県警から出資法違反容疑で国際手配されていた。身柄を拘束されたタイでは、自称38歳と若作りをして30代の男に貢ぐ日々。国内でも放蕩の限りをつくしていた。
「彼女が来店するときは、まず自分が泊まっていたホテルのスイートルームにお気に入りのホストを呼びます。1000万円ほど入ったバッグを見せて、『今日はいくら持っていきたいの?』と聞いていたそうです。ちなみにそのホストには、数百万円もするロレックスの腕時計を買い与えていましたね」(前出・関係者)
放蕩三昧の一方で、2015年後半には出資者に約束していた配当金を払わず、怒りを募らせた出資者らが山辺容疑者を見つけ出して問いつめる場面があった。
「羽田空港に現われた山辺を見つけて、10人ほどで説明を求めたんです。すると最初は説明できずに泣いていましたが、『3カ月待ってほしい』と言ってきた。3カ月後に送ってきたのが、『カジノ船』への投資話。あきれましたよ」(被害に遭った出資者)
山辺容疑者は出資者に「20億円でカジノ船の権利を購入した。この船に出資すれば高配当が得られる」と、悪びれもせず出資話を持ちかけていた。
今回の事件は「被害者は70人超、被害総額は数十億円規模になる」(前出・出資者)とみられている。
(週刊FLASH 2017年5月2日号)