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「安倍晋三元首相死去でクレーム殺到はデマ」奈良県立医大が否定、教授の会見に称賛の声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.09 15:52 最終更新日:2022.07.09 15:52
7月8日、奈良市内で参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で亡くなった安倍晋三元首相。治療にあたったのが橿原市にある、奈良県立医科大学附属病院だ。
だが一時、SNSでは「クレーム」「クレームの電話」がトレンド入り。同病院に対し、クレームの電話が殺到したという噂が流れたからだ。
《言うとくけどなぁ!!!奈良医大にクレーム電話殺到してるらしいけど!!!やってること間違ってるからなぁ!!!!!!》
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《奈良医大にクレーム電話って……日本人こんなにバカばっかだったの??》
ネット上には、クレームについて非難する声が相次いだ。
本当にクレームは殺到しているのか? 確認のため、奈良県立医科大学附属病院に電話すると、大学総務広報課長が対応してくれた。
――附属病院にクレームの電話が殺到しているというのは事実でしょうか?
「とくに現時点(7月9日13時)でも電話はないので、そういった事実は確認できません。医科大学と附属病院がありますけど、全学を上げて対応させていただきました」
――昨日、7月8日の時点ではけっこうクレームの電話はあったのですか?
「まったくなかったわけではないです。記者会見自体が18時からで、通常の診療業務は終了していました。反応が皆無というわけではなくて、『放送の声が小さい』など、うちの会見の理由なのか、放送自体に理由があるのか、放送に対しては何件か電話で苦情はありました。ふだんのその時間の電話よりは多かったですが、対応できる範囲でしたし、延々と続いたわけじゃありません。記者さんから取材の電話があるくらいで。苦情の電話が殺到しているという情報は、『デマ』だとしかいいようがないですね。逆に、煽ってはるのかな、と思ってしまいますね」
今回、安倍元首相の治療に当たり、会見した福島英賢(ひでただ)教授に対して、SNSでは称賛する声も上がっている。
《事実を述べる、推測はせず「わからない」と述べる、家族の様子は「わからない」。ものすごく適切な会見だと思った》
《「私がお伝えするのは病状と経過のみです」 搬送持CPA、輸血100単位以上、心室損傷、オペ室入室せずに開胸手術 奈良医大がどれほどすごい病院か分かる会見だった》
といった声だ。
――福島教授の会見に「真摯な対応だった」という声もあがっていますが?
「私見で申し訳ないですが、聞かれたことには端的に的確に答えていたと思います。医学的な見地で、正しく発言していたと思います。私は事務の者ですけど、見ていてそう思いました。医療従事者としての答えをしていましたので、そこはご理解いただければと思います。『真摯な対応だった』という声があったのなら、本学のものとして光栄に思います」
5時間近くも治療に当たり、会見でも真摯に対応した福島教授は、医療従事者としての仕事に徹したということだろう。安倍元首相が銃撃された衝撃的な事件に、センセーショナルな言葉が飛び交うが、いま一度、冷静に対処したいものだ。
( SmartFLASH )