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山上徹也容疑者「減刑署名」が6000人突破 感情論から自民党の責任論へ“過激化”する擁護派の主張

社会・政治 投稿日:2022.08.12 20:05FLASH編集部

山上徹也容疑者「減刑署名」が6000人突破 感情論から自民党の責任論へ“過激化”する擁護派の主張

 

 7月8日に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件。逮捕された山上徹也容疑者の“減刑”を求める署名活動の勢いが止まらない。

 

 7月15日に署名サイト「Change.org」で始まった、この活動。署名活動を立ち上げたとされる人物は、同サイトで山上容疑者について《過酷な生育歴を鑑みての温情》《本人が非常に真面目、努力家であり、更生の余地のある人間である事》を理由に、山上容疑者への減刑を「検察庁長官殿」に求めている。

 

 

 8月12日18時時点で、賛同者は6000人を超えており、目標とされる7500人を達成しそうな勢いだ。

 

 この署名活動が始まった当初は、同サイトに寄せられるコメントの多くは、山上容疑者へのセンチメンタルな“同情”が多かった。

 

《山上さんは悪徳宗教に家庭を破壊された被害者です》

 

《ニュースを見るたびに切なくなります。今からでも幸せになってほしいです。》

 

《人は環境で変わることができるはず。誰にも変わる環境と機会が必要で、それは彼に与えられるべきです》

 

 たしかに、事件直後から山上容疑者の“過酷な生育歴”は明らかになっている。

 

「幼くして父親を亡くし、母親は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に入信後、多額の献金で、自己破産。それでも献金を続けていたといいます。山上容疑者は大学進学も断念し、3年間の海上自衛隊勤務を経て、アルバイトや派遣社員を転々としてきました」(社会部記者)

 

 しかし時間が経つにつれ、自民党と旧統一教会の密接すぎる関係が明るみに出て、メディアは厳しく追及するようになった。山上容疑者を“擁護”する声も、単なる“感情論”から、自民党の責任を問うものに変化している。

 

《この人の行動は統一教会の存在を浮き彫りにした。この事件がなければ、その存在を知る人は今ほどには確実にいなかったはず》

 

《人で無しの自民党政治が産み落とした犠牲者の代表として、彼の残した功績は大きい》

 

《山上氏は、殺人罪を犯したが、多くの人を救ったと同時に社会の卑劣な部分にメスを入れたという功績もあるため、無罪でも良いとまで思ってしまう》

 

《山上さんが裁かれるなら統一教会に与した全政治家も裁かれるべきです》

 

「山上容疑者の犯行がきっかけとなって、旧統一教会の抱える問題に注目が集まったことは間違いありません。しかし、暗殺事件が起きてしまったのは事実。

 

 さらにいえば、山上容疑者の犯行動機に関してはまだ、捜査の途中です。11月29日まで精神鑑定がおこなわれることになっていますし、“減刑”について議論をするのは時期尚早です。

 

 あまりに旧統一教会に“ヘイト”が向きすぎて、暗殺事件を軽視し、過激な自民党批判に目が向けられるのは、別の意味で危険な風潮です」(前出・社会部記者)

 

 犯した罪は、償わなければならない。ひとりひとりの冷静な判断が必要だ。

 

( SmartFLASH )

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