9月1日、「『森元会長に200万円』青木前会長供述」と題する記事を、産経新聞が1面で報じた。
東京五輪をめぐり贈賄容疑で逮捕されたAOKIホールディングス前会長の青木拡憲(ひろのり)容疑者が、大会組織委の会長だった森喜朗元首相に現金200万円を手渡したと、東京地検特捜部の調べに対し供述しているという。
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報道によれば、青木容疑者は森氏が会長だった時期に数度にわたり面会。がん治療をしていた森氏へのお見舞いとして、現金を2回に分けて直接手渡したーーという。
組織委の理事や会長は「みなし公務員」と規定されており、収賄罪を問われる可能性がある。なお、産経新聞の取材に対し森氏は、現金の受領を否定している。
「東京地検特捜部は8月17日、組織委元理事の高橋治之容疑者を受託収賄の容疑で逮捕。同日、青木容疑者らAOKIの関係者3人を贈賄の容疑で逮捕しています。
そこで出てきたのが、森さんとの関係です。
地検の聴取に対し、高橋容疑者は、AOKI側の依頼で森さんを紹介したと話しており、五輪をめぐる贈収賄事件に森さんが関わっているのかどうか注目されていました。『いよいよ出たか』という感じですね」(社会部記者)
SNSには、《スポーツを金儲けとしか考えていないのかな?》《森喜朗もついに年貢の納め時か》という怒りの声や、《やはり特捜の本丸はここか》《特捜はしっかりと捜査をして白黒つけて欲しい》と、真相の追及を求める声があふれている。
と同時に、不可解な点を指摘する意見も多い。
《200万円は大金だけど立場も名誉もある元総理がリスクを冒して受け取る金額としては桁が2つくらい足りない気がした》
《『200万円』?。元総理への賄賂ならば『一桁少ない』様な気がしますが‥》
「問題はこの200万円に贈賄性があるかどうか。あくまで病気のお見舞金で、AOKI側に便宜を図ったことが認められなければ、立件は難しいかもしれません。また、大物政治家だけに200万円という額は、立件するには少なすぎる感もあります」(同)
2014年に就任し、2021年に「女性蔑視発言」で辞任するまで、組織委の会長職を「無報酬」で務めてきたと胸を張る森元首相だが、はたして真相はーー。
( SmartFLASH )