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茂木幹事長「旧統一教会と関係の浅い議員名は公表せず」に絶望の声「これを隠蔽という」「やりたい放題」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.01 18:48 最終更新日:2022.09.01 18:52

茂木幹事長「旧統一教会と関係の浅い議員名は公表せず」に絶望の声「これを隠蔽という」「やりたい放題」

 

 8月31日、自民党茂木敏充幹事長は、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党との関係について、「今後、旧統一教会および関連団体とは一切関係を持たない。社会的に問題が指摘される他の団体とも関係を持たない。これを党の基本方針とする」と表明。

 

 さらに、「仮に守ることができない議員がいた場合には、同じ党では活動できないと考える」とし、旧統一教会との関係を絶てない党所属議員に離党を求める考えも示した。

 

 

 自民党は、現在、党所属議員を対象に旧統一教会との接点確認アンケートを取っている。

 

 茂木幹事長は、この結果発表について、「(講演など)露出度の高いもの、資金のやり取り、選挙協力については氏名を公表する」と述べる一方、祝電やインタビューなど関わりが浅い事例は「何人、何件という報告で十分ではないか」と、議員の個人名は公表しない方針を示した。

 

「茂木氏が話した党所属議員へのアンケートは、『祝電・メッセージの送付』『会合への出席』など8項目ありますが、すべて『有無』の2択を自己申告で回答するものです。

 

 しかも、祝電やインタビューなどを党が勝手に関わりが浅いと判断し、議員の名前を公表しないのでは、お手盛りと言われても仕方ないでしょう。なんとか党へのダメージを抑えたい気持ちが見え隠れします」(政治部記者)

 

「関係の浅い」議員名は公表しない方針が報じられると、SNSでは、怒りの声が巻き起こった。

 

《ほら来た。問題視されてる党自体が問題の「浅い/深い」を判断するという傲慢》

 

《茂木幹事長の後出し基準「インタビューや祝電は薄い/淡いので不問」は全くの認識不足だし、問題解決へのパワフルな障害となる》

 

《こういうのを「隠蔽」というのではないだろうか》

 

《以前、旧統一教会の事は党の中では調査しないと閣議決定、これから内部で関わりがあっても報告しずにやりたい放題》

 

「旧統一教会と関係の浅い議員名を公表しない理由は、裏を返せば、関係が『深い』とされる清和会(安倍派)に責任を押しつける思惑があるのでしょう。

 

 というのも、8月31日に共同通信が報じた『全国会議員712人アンケート 旧統一教会と政治の関係』では、清和会97名中、会合に出席したりイベントで講演した議員が22名いるんです。『分からない・答えられない』とあいまいに回答したり、完全に無回答で通した議員も37名います。

 

 自民党のアンケートに、清和会の議員がまじめに答えたとしたら、大ダメージを受けるのは間違いありません。茂木幹事長は、政権・党中枢に関係の深い議員が少ないことを確認したうえで、清和会がダメージを受けるのはやむを得ないと判断したのでしょう」(同)

 

 8月31日の記者会見で、岸田文雄首相は、旧統一教会との関係について、「自民党総裁として率直におわび申し上げる」と謝罪した。だが、その裏では、国民を無視した綱引きが始まっているのだ。

( SmartFLASH )

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