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自民党「旧統一教会と接点」の議員を公表もさっそく「関係隠し」議員を発見! 「大甘点検」が浮き彫りに

社会・政治 投稿日:2022.09.09 20:07FLASH編集部

自民党「旧統一教会と接点」の議員を公表もさっそく「関係隠し」議員を発見! 「大甘点検」が浮き彫りに

牧原議員(右)は第4次安倍再改造内閣では経済産業副大臣を務めた(写真・時事通信)

 

 9月8日、自民党は旧統一教会(世界平和統一家庭連合)や、その関連団体との関係をめぐる点検結果を公表し、全379人の党所属国会議員のうち、何らかの接点があった議員が179人いたことを公表した。また、関連団体の会合に議員本人が出席して挨拶した議員など、121人の氏名を公表した。

 

 埼玉県に関係する国会議員では、「関連団体の会合に出席して挨拶」をしていたとして、柴山昌彦衆院議員(埼玉8区)、中根一幸衆院議員(比例・北関東)、中野英幸衆院議員(埼玉7区)、村井英樹衆院議員(埼玉1区)の氏名が公表された。

 

 

 だが、ここにもうひとり、名前が入っていなければならない議員がいる。牧原秀樹衆院議員(比例・北関東)だ。

 

 2021年6月6日、さいたま市の「市民会館おおみや大ホール」で開催された「祝福結婚と希望前進大会2021 in 埼玉」(主催・世界平和統一家庭連合 西埼玉教区)に、牧原議員が参加し、挨拶していたのだ。

 

「牧原議員は、遅れてやってきて、式次第を変更させて登場し、挨拶しました。自民党環境部会長(当時)としての職務内容を話し、選挙のタイミングなどを話題に上げ、また『自民党にお力を貸してください』と話して、挨拶は終了しました。

 

 じつはこのイベントには、埼玉1区選出の村井秀樹議員も出席していました。村井議員は自民党の点検に正直に申告した結果、氏名が公表されています。同じく出席していたはずの牧原議員の名前が出ないことに、違和感を覚えました」(出席者の1人)

 

牧原議員が出席していた旧統一教会関連イベントのチラシ

 

 自民党の「点検」は8月26日から始まったが、8月27、28日にチュニジアで開催された「TICAD 8(第8回アフリカ開発会議)」に、牧原議員は日本・アフリカ連合友好議員連盟の団長として参加している。

 

「自民党の『点検』において、牧原議員は『出席や祝電など出したか』という項目で、『ないと認識している。TICADに出席していたためすべて精査できていない』と回答したそうです。とはいえ、TICAD後、9月8日に結果が公表されるまで十分に時間はあったはずです。

 

 事務所内で、秘書が旧統一教会関係の会合出席や祝電のリストを作成し、牧原議員に手渡したところ、牧原議員から破棄することを指示され、リストを作った人間が叱責されたらしいです」(地元関係者)

 

 牧原議員の事務所に、イベントに出席した事実や、秘書を叱責したかについて尋ねたが、期日までに回答はなかった。

 

 9月5日、牧原議員は自身のTwitterにこう投稿している。

 

《信教、思想、良心の自由に踏み込むととめどなく魔女刈りが続くおそれがあります。破防法や暴対法、消費者相談など何をもって誰が「反社」とか「カルト」と決めるのかも決めないと共産主義中国の文化大革命のような危険性や怖さを感じます。信教・良心の自由は大切な憲法の基本的人権です》

 

 結局、自民党の「点検」は、自己申告制の大甘調査だったということだ。茂木敏充幹事長は、公表に際し「結果を重く受け止めている。率直に反省をし、今後は旧統一教会とはいっさい関係を持たないことを党内に徹底していく」と述べたが、こんな甘い調査で、関係を絶つことができるとは、とても思えない。

( SmartFLASH )

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