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台風去って “災害便乗” 詐欺…「屋根がずれている」「保険で無料」「義援金」に要注意
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.25 16:06 最終更新日:2022.09.25 16:12
9月23日から24日にかけて、台風15号が静岡県各地にもたらした記録的豪雨。土砂崩れなどにより2人が死亡、1人が行方不明に。住宅1000棟以上が床上浸水するなど、多くの被害が出ている。
9月18日から20日にかけては、大型の台風14号が日本列島を直撃。死者4人を出す被害が出たばかり。日本が「災害列島」であることをあらためて思い知らされることとなった。
こうした災害のあとに増えるのが「詐欺」だ。
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「台風や地震などの災害のあとには、それに便乗した詐欺が増えるのです。国民生活センターでは『災害に便乗した悪質な修理業者に注意』というリーフレットをつくり、注意を促しています」(社会部記者)
全国の消費生活センターに寄せられた詐欺の相談事例は、以下のようなものだ。
●認知症の父が来訪した工事業者にすすめられ、不要な屋根修理契約をしてしまった
●台風で自宅の屋根瓦がずれ、見積もりのつもりで業者を呼んだら、屋根にビニールシートをかけられ高額な作業料金を提示された。仕方なく支払ったが納得できない
●屋根の無料点検後、このまま放置すると雨漏りすると言われ高額な契約をさせられた
●豪雨で雨漏りし、修理してもらったがさらにひどくなった
「保険金」を口実にした勧誘も増えているという。その相談例は以下のとおり。
●「損害保険で雨どいの修理ができる」と業者の訪問を受けた。せっかくなのでドローンを使って屋根の撮影もしてはどうかと言われ、お願いした。その後、断りたくなったが、業者と連絡が取れない
●台風の後片づけをしていたら、業者が来訪し、損害保険を使って無料で雨どい修理ができる、経年劣化で壊れたものも保険でできると言われた
●台風で雨どいが壊れ外壁もはがれた。「火災保険で修理できる」という業者が突然来訪し、保険請求手続の代行と住宅修理を依頼したが、やめたい
同センターでは、「寄付金」や「義援金」を騙る手口も増えているとして、注意を呼び掛けている。
SNSでも、実際にこうした体験をしたという声は多い。
《玄関に訪問者。チンピラ風(笑)の男性「あのー、ちょっといいっすかー?屋根の瓦がー、ずれちゃってんすけどー」私「あら!ありがとうございます!実家が材木屋なので、さっそくお得意さんに見て頂きます!」男「あー…」(立ち去る)皆様のお宅にも来るかもしれないのでお気をつけて!》
《ついさっき、我が家にも「屋根の板金が剥がれてます」という輩が現れました!前回は「屋根のパーツが落ちてるんで、出てきてもらえますか?」でした もちろん、何も落ちてません どちらもスルーしましたが皆様気をつけて!》
《実家に火災保険を使って屋根の修理ができるとか言ってきたリフォーム詐欺みたいな人が来たので色々調べたらペーパーカンパニーみたいだったので母にすぐ断らせた。年寄り宅を狙う詐欺が多いので注意!!》
不安につけいる卑劣な手口。くれぐれもご注意を。
( SmartFLASH )