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「安倍元首相のかませ犬」野田佳彦元首相がブログに書き込んだ“自虐”からあふれ出る格闘技愛

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.18 15:30 最終更新日:2022.10.18 15:30

「安倍元首相のかませ犬」野田佳彦元首相がブログに書き込んだ“自虐”からあふれ出る格闘技愛

9月27日、野田元首相は安倍元首相の国葬に出席した(写真・JMPA)

 

 10月17日、立憲民主党野田佳彦元首相が自身のブログを更新。10月25日に予定されている、国会での安倍晋三元首相の追悼演説について、現在の複雑な心境をつづった。

 

《本格的に相対したのは2012年11月、自民党総裁に返り咲いた安倍氏と、当時の内閣総理大臣であった私との党首討論でした。与党と野党第一党、党首同士が互いの持てるものを賭けた、火花散る真剣勝負でした。

 

 

 私は、定数削減と議員歳費の削減を条件に衆議院を解散します。そして、敗軍の将となり、安倍氏に政権を引き渡すことになりました。以降は攻守を代えて、内閣総理大臣に復帰した安倍氏と、本会議や予算委員会でがっぷり四つで組み合って激論を交わしました。

 

 これが私と安倍氏の関係です。それ以上でもそれ以下でもありません。衆議院で行われる安倍氏への追悼演説の人選が迷走し、私の名前が浮かんだり消えたりしていましたが、ずっと困惑していました。長期政権が誕生するきっかけとなった因縁がある上に、その最期にも立ち会う運命になるとは…。安倍氏にスポットライトを当てるための政治人生です。「かませ犬」みたいです》

 

 安倍長期政権のきっかけを作った自分の役回りを「かませ犬」と自虐的に表現したことが話題となった一方で、SNSでは、ブログに漂う野田氏の「格闘技愛」を指摘する声が多く上がった。

 

《野田佳彦氏、政治について書いてるはずなのに語彙から格闘技愛がダダ漏れ》

 

《長州力の「かませ犬」を引用する辺りに、野田佳彦のプロレスおたく魂を見出だす人はいるはず》

 

《自身の政治的役回りを、嘗てリング上で、タッグを組んでいた藤波に向け、おれはおまえのかませ犬じゃねえ!!と言い放ち、一世を風靡した長州力に準える》

 

「野田元首相は子供のころから力道山が好きで、政界では一、二を争うプロレスファンとして知られています。これまでも政局を語る際に、プロレスをたとえ話に出して話題となることが何度もありました。

 

『かませ犬』は、1982年に長州力が藤波辰爾に対し、『俺はお前のかませ犬じゃないぞ』とマイクで言い放ち、その後、スター選手になるきっかけとなった言葉です。

 

 2013年には、首相経験者で初めて『週刊プロレス』の表紙を飾ったとして話題になりました。

 

 10月1日、アントニオ猪木さんの訃報が報じられると、野田氏は、猪木さんの必殺技コブラツイストを真似した子供時代を引き合いに出しながら、『卍固めは難しくてできなかった。激闘で興奮させてくれた』と思い出を語っています。10月13日の猪木さんの通夜には、野田氏も姿を見せていました」(政治記者)

 

 野田氏はブログをこう締めくくっている。

 

《松井孝治慶大教授は、「激しい論戦をしていても根底には相手への敬意がある。死は究極のノーサイド。死が論敵と自らを分かつときにはその旅立ちにエールを送る。それが議会制民主主義の根幹であり、追悼演説はそれを体現した美風であるはずです」と、述べています。全く同感です。

 

 最短で10月25日(火)午後1時から行われるでしょう。所要15~20分。今週は言葉を練りに練り仕上げにかかります》

 

 賛否が渦巻いた安倍元首相の国葬、山口県民葬も終わり、野田氏が最後を締める役回りとなった。「かませ犬」と自嘲する野田氏は、どんな追悼演説を見せるのだろうか。

( SmartFLASH )

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