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カンニング竹山、杉田水脈政務官の謝罪拒否に「小選挙区で出て国民の審判を」専門家は「重要な問題提起」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.01 19:45 最終更新日:2022.11.01 19:45
10月31日、『赤江珠緒たまむすび』(TBSラジオ)では、LGBTなどの性的少数者を「生産性がない」と表現した杉田水脈総務政務官が、発言の取り消しと謝罪に応じなかったニュースを取り上げた。
杉田氏は、2018年7月発売の月刊誌に、LGBTなどの性的少数者を、上記のような差別的な言葉で表現し、当時、大きな非難を浴びていた。
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10月27日の衆院総務委員会で、野党側はあらためて発言の取り消しと謝罪を繰り返し求めたが、杉田氏は要求に応じず、「暮らしやすい社会の実現への努力をもってお答えしたい」などと答弁。政府の一員となってもこの答弁ということで、当事者や支援団体から、さらなる批判の声が上がっている。
この問題に関し、番組の月曜レギュラーであるカンニング竹山は、こう持論を語った。
「こういう方こそ国民の審判を問われなきゃいけないから、これは小選挙区で出さなきゃいけないと思う。でもそうじゃなくて比例でやっている。『比例も選挙だろ』って言われればそのとおりなんだけど、そしたら、さらに比例で受かって政務官に抜擢するんだったら今こそ、そこの説明ですよ、(岸田)総理っていう。やらないと誰も納得しないでしょ。
今後、決めてほしいのは、ちょっと物議を醸した方は比例じゃなく、小選挙区で出てほしい。だって国民が選んだ議員が代表でしょ? なのに比例も選んだことになるんですよ。ジャッジがないでしょ。この方を国民の何割くらいが今、国会議員として認めているのかっていうデータは、間接的にしか分からないから、あやふやになる。ということは我々の声が通らない、イコールこの方に何を言っても届かない、ということがわかったということにもなりませんか」
この発言が報じられると、SNSには賛否両論が渦巻いた。
《竹山さんの発言に全面的に賛成します》
《議員として審判を仰ぐ誠実さも度胸もない人が集まるのが、自民党議員の新人さん》
《正論です。岸田文雄、自民党は説明責任がありますよ》
《それでも比例に出すなら、その党の品性がその程度だということだ》
と、竹山氏の発言に同意する声が出る一方で、
《立憲やれいわ等にも前からいっぱいいますけど?》
《衆議院の小選挙区で落選したんで参議院の全国比例に出直した人にも言って》
《辻元氏だって比例…》
と、衆院選の小選挙区で落選したものの、参院選の全国比例で当選した立憲民主党の辻元清美参院議員の例などを上げ、他党にも比例で当選した議員がいることを指摘する声が相次いだ。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。
「辻元さんは、今夏の参院全国比例で43万票近くを集め当選しているので、まったくの別問題です。竹山さんが主張しているのは、衆院の小選挙区に出馬せず、比例単独で出馬し当選している議員に対して、有権者が『ダメ』といえない、審判を下せないことに対する疑問です。
杉田氏の、政務官としての答弁はひどいものです。ジャーナリストの伊藤詩織氏に対する中傷投稿に杉田氏が『いいね』を押したことを、東京高裁が侮辱行為と判断し、55万円の賠償を命じたことに関しても、杉田氏は10月26日、衆院の『政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会(倫選特)』で係争中を理由に答弁を拒否しています。
杉田氏の答弁拒否が許されるなら、政務三役とはなんなのか? 比例単独で当選した議員が政務三役として内閣の一員となることは、制度的に許されるのか? 杉田氏の存在が、選挙制度や政務官の役割に対して、国民が疑問に思うきっかけになっている。杉田氏の答弁拒否を許すなら、岸田文雄内閣も自民党も、杉田氏の過去の差別的な発言に対して認めていることになりかねません。
選挙制度を議論する際、『すべて比例代表にすればいい』あるいは『少数政党の議員を当選させるためにも、比例制度は大事』という意見があります。一方で、杉田氏の存在によって、自民党・岸田政権が比例制度を逆手にとって利用している、と有権者は感じるわけです。
要は、彼女に『ダメ』といえる制度がない。ダメと思っても手も足も出ない制度は、有権者にとってプラスなのか。竹山さんの問題提起は極めて重要だと思います」
11月1日にも、参院内閣委員会で杉田氏は答弁拒否を繰り返した。このまま首相が放置したら、岸田内閣、ひいては選挙制度の正当性にも火がつきかねないのだが。
( SmartFLASH )