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共産党・小池書記局長が「パワハラ叱責」を謝罪 議員たちの「じつは気になってた」発言に「もの言えぬ党」と集まる批判

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.14 17:07 最終更新日:2022.11.14 17:36

共産党・小池書記局長が「パワハラ叱責」を謝罪 議員たちの「じつは気になってた」発言に「もの言えぬ党」と集まる批判

(写真・時事通信)

 

 11月13日、日本共産党小池晃書記局長が自身のTwitterで突然、こう謝罪した。

 

《5日の日本共産党地方議員・候補者会議の報告で、私が議員名を間違えたにも関わらず、司会の田村智子副委員長に、間違ってないと叱責し、威圧的な言動をとったことを深く反省しています。田村さんには会議後に謝罪しました。ハラスメント根絶をめざす党の一員として、今後たえず自己改革に努めます》

 

 

 11月5日に、共産党が党本部で開催した全国地方議員・候補者会議。ここでの小池氏と田村智子副委員長・参院議員とのやり取りを切り取った動画がSNSで拡散し、小池氏の態度が「パワハラ叱責」と批判されていたからだ。

 

 小池氏は壇上で「相模原市議団の松本千賀子議員団長」と名前を挙げた。小池氏が壇上を降りた直後、司会を進行していた田村氏が「相模原市議団長のお名前は松本千賀子さんではなく、正しくは松永、松永千賀子さんでしたので、訂正をいたします」とすぐに訂正。その後、地方議員候補者からの発言に移る際、小池氏は田村氏のもとに詰め寄った。

 

「ちゃんと松永って読んでるって」(小池氏)

 

「名前ですよ」(田村氏)

 

「訂正する必要ないって」(小池氏)

 

「ごめんなさい」(田村氏)

 

 田村氏はとっさに謝罪したものの、小池氏が「松本」と名前を読み間違っていることは、動画にハッキリと記録されている。この動画がSNSで拡散され、「パワハラ」の声が巻き起こったのだ。

 

《小池氏が詰め寄り、田村氏に謝罪させるパワハラ。こんな恫喝体質が、民主主義だダイバーシティだとか言っているのだから笑わせる》

 

《間違いが動画で示されてしまっているのに何日も放置とはすごく残念》

 

《小池晃さんのパワハラ問題をきちんと検証しないなら、応援の意味で取っていたしんぶん赤旗をやめようと思う》

 

 11月13日には、北海道札幌市で「統一地方選勝利を目指す日本共産党札幌圏大演説会」が開催された。この演説会終了後、小池氏は自身のTwitterで謝罪。小池氏がウヤムヤにせず謝罪したことに、SNSでは安堵した声が多く上がった。ただ同時に、共産党の体質を疑問視する声も多く上がっている。

 

《小池晃さんの謝罪ツイートを見て、今さら「あのときはモヤモヤした」「気になってました」とか言う共産党議員が続出。結局、上の人たちの顔色を見て行動してるってことでしょ?会社員的な議員ばっかりで、国を良くすることってできるんでしょうか?》

 

《謝罪は評価するところなのですが、共産党議員から今になって「実は気になっていた」という反応が次々付くのは、上にはもの言えぬ共産党の全体主義的な現状を示していると思うので、小池晃さんにはこれを機にそちらもよく考えてほしい》

 

 しんぶん赤旗電子版によると、11月5日の全国地方議員・候補者会議は、2006年以来の取り組みで、地方議員の8割、候補者の9割、あわせて2300人以上が動画を視聴したという。

 

 小池氏の謝罪前から疑問の声を上げる地方議員もいたというが、来春の統一地方選に向けて、共産党の「自浄能力」が試されることになりそうだ。

( SmartFLASH )

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