【W杯「劇勝」余波】岸田首相「私も国会でがんばる」発言にSNSで辛辣な声「閣僚あと2人交代しても大丈夫」

 

　11月24日、岸田文雄首相は、サッカーW杯カタール大会で日本がドイツに2対1で逆転勝ちしたた結果をたたえ、「私もテレビで観戦していたが、素晴らしい勝利だった」と答えた。首相官邸で記者団に語った。

 

「チーム力、個々の力、監督の采配が発揮された」と述べ、「日本中が大いにわいた。次のコスタリカ戦に向けて弾みをつけて予選突破という大きな目標に向けて前進していただきたい」と期待を込めた。

 

【関連記事：香川真司「戦力外」に250億円払ったアディダス怒る】

 

　その後に出席した参院厚労委員会でも、公明党の若松謙維議員から、「総理、すいません。サッカー見られました？　ぜひエールをお願いいたします」と振られ、「昨晩の日本・ドイツ戦、私も観戦いたしました。日本全国に勇気を与える素晴らしい勝利だったと受け止めております。ぜひこうした元気をもらって、私も国会でがんばりたいと思っております」と述べた。

 

　岸田首相は、23日の午後11時、日本対ドイツの試合がハーフタイムに入った時間に、自身のTwitterで《宮中に参内し、新嘗祭神嘉殿の儀に参列いたしました。厳かな空気の中、五穀豊穣に感謝の念を捧げるとともに、皇室の弥栄と国家の安寧をお祈りいたしました》と書き込み、SNSでは《ワールドカップ初戦の時間にこれつぶやかなくても》《サッカー見ろ》という声があがっていた。

 

　また、日本が勝利すると、サウジ代表がアルゼンチン代表に同じく2対1で逆転勝利し、サルマン国王が試合の翌日を祝日にすると発表したことを受け、岸田首相の投稿に《明日は祝日にしてください》というコメントが殺到した。

 

　岸田内閣では、1カ月間に経済再生担当相、法相、総務相の3人が辞任しており、さらなる「辞任ドミノ」も懸念されているが、森保一日本代表監督の采配を引き合いに、こんなコメントも。

 

《日本代表、控えが豊富やし、5人交代枠を大胆に使った森保采配すばらしかった　岸田内閣も交代枠3人使ってるけど、まだ交代できる控えはおるんかな》

 

《森保監督のシステム変更と選手交代に対する賞賛が集まっています。一方、岸田首相は、閣僚を1ヶ月で3人も変えるという采配に、野党から強い批判が集まっています》

 

《岸田監督、3人入れ替えしたのであと2人まで大丈夫ですよwww　国民から応援されてませんけどね》

 

「岸田首相は、開成高校時代の3年間を野球部ですごし、趣味は『広島東洋カープ』と公言するほどですから、サッカーより野球派です。

 

　それでも、ロシア大会では日本―ベルギー戦をテレビで観戦し、『期待できないとされていたのに、初戦で勝利を収めて世の中ががらっと変わった。人生はやってみないとわからないという教訓を与えてくれた』などと語っていますから、サッカーも好きなのかもしれません。

 

　とはいえ、勝利したタイミングで岸田首相が気の利いたツイートをしていたら、『サッカーを政治利用するな』と猛批判を浴びていたでしょうね」（政治担当記者）

 

　11月27日、19時開始のW杯日本対コスタリカ戦。岸田首相のTwitterにも注目が集まりそうだ。

( SmartFLASH )