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広がる「歩きスマホ禁止条例」自治体が続々採用も「罰則なければ意味ない」の声 ホノルルでは違反で罰金が

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.14 16:41 最終更新日:2022.12.14 16:45

広がる「歩きスマホ禁止条例」自治体が続々採用も「罰則なければ意味ない」の声 ホノルルでは違反で罰金が

(写真・AC)

 

「歩きスマホ」を禁止する条例案が、愛知県江南市で2023年3月の議会に提出される予定だという。可決されれば、2023年4月から施行される見込みとなっている。

 

 条例案は、市内の道路や駅前広場、公園などでの歩きスマホを禁止。スマホの操作は、立ち止まってほかの歩行者などの妨げにならないことを求める。ただし、罰則は設けない。

 

 

 SNSには「歩きスマホ禁止条例」について、さまざまな意見が飛び交っている。

 

《全国に広がってくれたら嬉しいです 危ないし、「私(俺)はスマホ使っていて気づかないんだからお前らが道を譲れ」という身勝手さ、傍若無人さが過ぎていると思うので。自己中がひどすぎますものね》

 

《歩きスマホで怪我させたとか、停車してる車に自分からぶつかって傷付けたとかの場合、刑事罰でもいいと思う。そのくらいしないと、やめる人は無くならないと思います。どんどん厳しくして下さい!》

 

《歩きスマホ禁止条例いいね 違反者はスマホ没収にすればいい》

 

と、賛成の意見が多いが、罰則がないことについては

 

《罰則が無ければ何の意味も無い。一般人が注意しても逆切れの暴力事件が多発する危険さえある》

 

《ちゃんと取り締まって罰則とか反則金取るべき。点数貯まるとスマホ所持禁止にしようず》

 

と、さらに厳しくすべきという意見がある。また、このニュースを機会に、

 

《歩きスマホ禁止条例より 自転車のイヤホン禁止条例派》

 

《歩きスマホもイヤだけど信号待ちでスマホに夢中で急に動き出すやつ。アレは車運転していて右左折の時めちゃこえーんだよな》

 

など、交通マナー全般に関しての意見も。

 

 じつは、こうした「歩きスマホ」「ながらスマホ」を禁止する条例を定めている自治体はいくつも存在する。

 

・神奈川県大和市「大和市歩きスマホの防止に関する条例」2020年7月1日施行
・東京都足立区「足立区ながらスマホの防止に関する条例」2020年7月13日施行
・東京都荒川区「荒川区スマートフォン等の使用による安全を阻害する行為の防止に関する条例」2021年1月1日施行
・大阪府池田市「池田市ながらスマホの防止に関する条例」2021年7月1日施行
・東京都墨田区「墨田区歩きスマホによる事故等の防止対策の推進に関する条例」2022年10月1日施行

 

 いずれも、公共の場での「歩きスマホ」「ながらスマホ」を禁止するもので、罰則規定はない。また、これら以外で、単独条例ではなく交通安全やマナーの条例で「歩きスマホ」に関する規定がある自治体もある。

 

 海外では、米国・ハワイ州のホノルルで2017年に「歩きスマホ」を禁止する条例が制定されている。歩行者が道路を横断中に電子機器類の画面を見る行為を禁止するもので、罰金額は初回で15~35ドル、1年以内に2回めの違反で、35~75ドルなどとなっている。

 

 近年は、視覚障害者が「歩きスマホ」の人と衝突する事例も増加し、社会問題となっている。条例の是非以前に、マナーの問題ではないのか――。

 

( SmartFLASH )

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