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岸田派・北村誠吾氏が本会議場で爆睡 22年で“実質収入11億円”、仕事中に眠れる「国会議員」というお仕事
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.20 19:38 最終更新日:2022.12.21 11:57
これで“仕事納め”とは気楽なものだ。
12月10日、69日の当初会期どおりで終えた、第210回国会(臨時国会)。最後に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題をめぐる「被害者救済法案」が衆参両院で可決され、成立した。
救済法案は、12月6日に衆議院で審議入りをしていた。この日は、河野太郎消費者担当大臣(59)が法案の趣旨説明をするなか、当初、法案修正を求めていた立憲民主党など野党から、続々と質問が飛んでいた。
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そんな活発な議論がかわされていた本会議場で、またも“夢の中”だった人物がいる。2019年の第4次安倍改造内閣で地方創生担当大臣を務めていた、北村誠吾氏(75)だ。
「長崎県出身の北村氏は、自民会派の佐世保市議、長崎県議を経て、2000年に国政に進出しました。長崎4区から無所属で出馬し、初当選。2001年に自民党に復党すると、防衛庁政務官、防衛副大臣などを務め、現在まで8期22年の間、国会議員を務めている、宏池会(岸田派)のベテラン議員です。
しかし、最近は衰えを感じさせる場面が多くなってきた印象です。自民党のプロフィール写真と違って、無精髭を長く伸ばすようになり、本会議中もウトウトすることばかりですね」(政治担当記者)
それでも前日の12月5日には、民間空襲被害者の補償問題への「救済法案」成立を目指す、超党派の「空襲議連」の議連会長として、被害者らの団体「全国空襲被害者連絡協議会」との集会に参加。法案成立のために担当省庁との連携を強化し「ぜひ救済法が実現するよう前に進めたい」と、報道陣の前で語っていた。
自らの肝煎りである「救済法案」で力尽きたのか、6日の国会では、本会議場の机に完全に突っ伏した形で、眠っていた北村氏。本誌は11月中にも、北村氏が何度も居眠りをしているのを目撃し、写真に収めてきた。一度、北村氏の事務所に取材をした際には「怪我の影響で痛み止めを服用しているためか、寝てしまったかもしれない」と回答した。
しかし、今回のこの様子は「かもしれない」ではなく、完全に「クロ」だろう。
本会議はサラリーマンでいえば、まさに業務中。それがこんなに爆睡していても「お給料」はしっかりともらえるのが国会議員だ。
「法律で決められた国会議員の給料にあたる歳費は、議長、副議長以外は月額129万4000円と法律で決まっています。これに加えて、夏冬2回の期末手当(ボーナス)が出ます。この冬は314万円が支給されましたが、年間の支給はおおむね計600万円以上のため、年間の収入は2150万円以上になります。
さらに、領収書公開などが不要な『調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費)』が月額100万円、こちらも使途報告義務がない、会派ごとに支払われる『立法事務費』がひとりあたり月額65万円、支給されます。合わせて、年間1980万円の支給ですが、ともに非課税。
そのため、すべて合わせた“実質収入”は、年間5000万円以上といわれているのです」(前出・政治担当記者)
北村氏の場合は、22年以上も国会議員を務めている。1年5000万円で計算しても、この22年の“実質収入”は、11億円を超えると考えられるだろう。
75歳は一般企業なら「定年後再雇用」すら難しい年齢。それでも国会議員なら満額で給料が貰え、業務中に寝ていられるなんて、うらやましい限りのお仕事だ。
写真・長谷川 新
( SmartFLASH )