玉木氏は「これはあくまで私の想像」としながら、こんな話をしたかったと惜しむ。
「もし3回めの総理のチャンスがあったら、積極財政を前面に出してアベノミクスの完遂を狙ったのかなと想像します。晩年はかなり積極財政のことを発信されていた。国を、経済を強くしていかなければいけないという点では一致していたので、ゆっくり政策論議をしたかったですね」
あらためて安倍氏がどんな首相だったかを聞いてみた。
「生前はもちろん、亡くなった後も国葬や統一教会問題など、これだけ多くの議論を巻き起こしている。その意味では、存在感のある方だったのではないでしょうか」
あえて “遺志” を継ぐとしたら、どんなことだろうか。
「経済政策を転換して、国を強く元気にするというのは、引き継ぐというか、すべての政治家がやっていかなくてはいけないことです。岸田総理も、国民のためにもっと惜しみなくお金を使うくらいの政策を打ち出すべきです」
写真・長谷川 新、時事通信